カテゴリー: Q&A

「考具」を中心とする拙著の読者みなさん、そして「ワークショップ・考具」「アイデア・バイブル ワークショップ ミニ&プラス」からいただいたご質問にお答えします。
もう10年以上やってるので、実はいくつか「被り」もあります。あしからず・・・。

Q285:制約条件から生まれるアイディア

Q:制約条件からアイディアを生み出した方が良いこともあるのでは?

A:ありますね。
ただ、制約があろうとなかろうと、「わがまま」に考える≒選択肢を出す、のルールは変わらないと思っています。

Q284:お題に興味がもてない

Q:企画のお題が自分にとってなじみのない、またはまったく知らないものの場合はどのように始めたらよいですか?

A:もちろん研究、勉強、体験します。
かとうは最近、マイハイヒールを買いました&室内で履き慣らしをしてます。

Q283:誰が出す?面白いアイデア

Q:新しい、面白いアイディアを出す人は、仕事の中で同じ人間が多いのか?

A:一人ひとりが「出すんだ」って決意と行動とが必要じゃないでしょうか。

Q282:消えていったアイデア

Q:たぶん、世の中には、アイデアとして生まれたものの、実現する術がなく、消えていったアイデアがたくさんあると思う。今回のWSと直接関係ないが、〝いかに実現するのか?〟の手法が確立されるべきだと思った(具体化はその入り口)。

A:ですね。名馬と名伯楽。

Q281:アイデアが広がりすぎるとイノベーションが起こらない?

Q:わがままから入るので、広がりすぎること、ありますか? 課題設定や判断基準の設定でクリアするのでしょうか?

A:広がり過ぎるぐらいでOKじゃないでしょうか。選ぶ時に、あまりに遠いアイデアはピックアップされないでしょうから。選択肢の数はいくらあっても歓迎です。イノベーションが欲しいのなら、ですが。

Q280:ブレスト中、ネガティブな人がいたら…

Q:ブレストしていると、ネガティブ/否定的な意見を言ってくる人が現れることがあるのですが、そういった場合にどう対応すれば良いですか?

A:ブレーンストーミングもひとつのスポーツ競技です。
よって、ルールを知らない人がいきなりプレーすると、そりゃミスします。ゲームの開始前にルールを教えて差し上げるか。あるいはゲーム中に、レフリー(≒ご質問者さま)が、笛を吹いて指摘してあげるか。
面と向かって非難するといろいろ問題があるでしょうから、ネガティブな意見に続けて「それは、●●●ってことですかね〜」と否定じゃなくて、別の選択肢に「云い換えてあげる」テクニックもあります。

Q279:部下が上司の意向を汲みすぎてしまう……

Q:部下と一緒に仕事する時、こちらの意向を予想してアイデア、企画を出してくるのですが、もっと自由に出してもらういい方法がありますか?

A:意識から変わってもらうと嬉しいですけど、なかなか・・・でしょうね。
例えばですが、「自分らしくないゴールイメージをあえて提示する」。
「こんな感じかな〜?」とご自身の意向とは違うイメージを出して〝誤誘導〟。
一つだけじゃなくて複数あると、よりバラけて好いんじゃないでしょうか(笑・・でもマジ)。

Q278:5W1Hが難しい。コツは?

Q:企画書を作成するとき、何となくイメージできているのですが、why, what, who, when, where と区切って表現をすることが難しかったのです。何かコツはありますか?

A:まずは「ある一瞬を(想像で)写真に撮って」みてください。
写っているアイテムはなんでしょう?
それはいつ(●●年●月●日●時●分・・・時には●秒)?
と要素を具体化していくと、5Wの手がかりが見つかり始めます。

Q277:多様性が少ない環境でどんな進行がよいでしょうか?

Q:多様性が少ない「皆同じ」が好きな人が集まった場合、そもそもアイディアが少なく、同じ意見が多くなる。
そういった環境でどのようなリードで進行されているか、アドバイスをお聞きしたい。

A:科学の実験やSFのように完全無菌状態で育った人でない限り、「まったく同じ経験を持っている人たち」はいません。
したがって、出てくるアイデアにも違いがあるはずです。
ただ、一般的なスポーツに「よくありがちな失敗」があるように、「アイデアを出す」というスポーツに対する慣れがないと、ちょっと似てるアイデアが出やすくなる傾向はあると思います。

で、対策ですが、お勧めは「発想法を決め打ちでやってみる」方法。
例えば「SCAMPER」。
いわゆる左脳型なやり方ですが、手法が一緒でも、出てくるアイデア(選択肢)には違うものが混じっているはず、です。
参考:『発想法の使い方』(日経文庫)96p〜

Q276:発想するときに実現性に気を取られて……

Q:事業開発のシゴトをしてるので、実現性のことがいつも頭をよぎってしまいます。
最終的に実行までを考える企画をするときの発想法で制限をつけたりすることはありますか?

A:制限、つけない方が好いと思います。
やや極端な云い方をすると、「実現性を頭に置かずにわがままなアイデアを考え、その後でピックアップした(選んだ)アイデアをなんとか実現できるように工夫する、調整する(時にはアイデアを丸める)」。

結果として「うーん、かなりイイんだけど、実現できないな〜」のアイデアが出てきても好し。
そのアイデアはそのまま「在庫」してください。
アイデアの在庫は腐りません。
ずーっと持っていて、いざチャンスが来たら! 映画じゃありませんが「構想●年の自信作」と呼ぶべし、です。

Q274:アイデアの収束。社内だと偏りがちになってしまう。

Q:今回アイデアの発散から収束には、他人の評価を借りて実施をしましたが、会社の部署内では利害関係や評価者のスキルにより、決定項目が偏りがちになります。
社外や他部署などに収束の手伝いを依頼するのも手だとは思いますが、他にも対応できる方策があればご教示お願いします。

A:その偏りこそが、「組織の限界」です。
限界や傾向があるのを知りつつ、どうやって改善していくか。
レベルはいろいろあれど、それはマネジメント階層のお仕事じゃないかな〜と思います。

Q273:社内ではどうも予定調和的な結論に……

Q:社内で議論するとどうしても予定調和的な結論になります。
かといって現状をすべて疑っていくようなアプローチは暗くなってしまいます。
このようなとき、よい方法はありますか?

A:選択肢を出すだけ、と判断するだけ、のシークエンス/プロセスを時間的に分ける、がお勧めです。

Q272:ブレストを盛り上げるコツは?

Q:社内でブレストをやっても盛り上がらないことが多いです。
かとうさんがおっしゃられていたように、ブレストをやるときに「とにかくどんなことも否定しない」とするのですが、それでも広がっていきません。ブレストするとき、参加者同士の意見、場の雰囲気を盛り上げるために工夫されたり、気にされたりしていることはありますか?

A:盛り上がる、の前に「誰かのアイデアを否定しないで、アイデアを増やすやりかた」を共有できるかどうか、の方が効果的かな〜と思っています。
「否定するなら、代案を出せ」はよく聞きますね。
「云い換え」(と云い出し)を推奨している所以です。

Q271:選ばずに統合する方法は?

Q:ワークショップでは「選ぶ」という作業が多かったですが、選ばずに「統合する」ときに有効な方法論はありますか?

A:統合=単純な合体=特徴のない(わかりにくい)企画、になってしまうのがよくあるパターン。
OKがでれば実行できるのが企画ですから、実施に当たって必要な要素は(結果的に)揃うはず。
なので、魅力はどこなの? を「選択と集中」することに力を入れるのが吉、と考えています。
なのであえて「収束する」という言葉は使っていません。要は同じことなんですが。

Q270:イノベーティブなアイデアがほしい

Q:より「イノベーティブ」なものが出る方法、メソッド、手法(発想の枠を飛び出す方法など)はありますか?

A:私見になりますが、イノベーティブさが「方法やメソッドによって左右されることは、基本なし」のスタンスです。
方法と自分との相性の方が大事じゃないかなと。

Q269:5W1Hの他に、1人でアイデアを発散させる考具は?

Q:5W1H以外に発散する(広げる)手法はありませんか?
私の場合は、一人で無理やり広げるため、
「モノゴト」モノ→機能的価値→名詞、ゴト→情緒的価値→動詞(体験)⇒「動詞、よく使う一覧」
で出しています。
ほかに一人で広げていく方法はありませんか?

A:紹介いただいた「属性列挙法」、基本技ですよね。かとうも使います。
方法=道具はいっぱいあります。お渡ししたテキストの最後にある参考図書など、パラパラみてください。
自分が関わった一冊で恐縮ですが、『アイデア・バイブル』(ダイヤモンド社)には、“アヤシイ方法”がたくさん載っています。
ただ、方法によってはいろいろ準備が必要なことも多いので、やや面倒くさいこともあります。
拙著『発想法の使い方』はその辺を勘案して、手間が比較的少ない方法を採録した……つもりです。

Q268:チームの助けを借りるタイミングは?

Q:1人で考えろと言われるのだが、どこまで1人で考えて、どの時点でチームの助けを借りたらいいのでしょうか?

A:「云い出し」のアイデアスケッチを描くところまでを一人作業。
各自がそのアイデアスケッチを持ち寄って、その、まだ選択肢でしかないアイデアを(破談ではなく)披露しながら、相互に「云い換える」とさらに「云い出す」ことでアイデアの数を増やす際にはチームの力が必要です(※)。
WSで経験いただいたように、他の人は、自分のアイデアを思いもよらぬ方向に「云い換え」てくれます。ありがたい。

  ※話しあうなら「ブレーンストーミング」。
   直接会話をしないなら「ブレーンライティング」という方法(道具)があります。

Q267:アイデアから企画への落とし込み方、コツは?

Q:アイデアを出した後の企画への落とし込み方を伺いたい。
最初はとがったアイデアが徐々に丸められ、「結局つまらなくなってしまった」とならないようにするためには、どうしたらよいか。
アイデアの核、本質、こだわりを残すようにすることだと思ってはいるのですが…。

A:お持ちのリソース(人、予算など)を「企画の中にあるアイデアを実現させるために振り分ける(決断をする)」でしょうか。
また、社内やチーム内でそのアイデアを通すためには、もちろん説明と理解を得ること、そして賛同を獲得することが必要です。
「なんとなく好いと思うんだよね」では通りません。
でも、よいアイデアって意外に(?)ロジカルにつながります。

Q266:実際の業務ではどの程度時間をかけますか?

Q:普段は本日の内容に対して、どのくらい時間をかけるのでしょうか?
各ステップごとにお聞きしたいです。

A:ケースバイケースでしょう。
数ヶ月掛けられることもあれば、「今日の明日」もあるでしょう。

肝心なのは、プロジェクトリーダーが、
「いつまでアイデア=価値の源泉を決めるまで迷っていられるだろうか」
のデッドラインを設定することです。
経験があると、アイデアが決まってから企画に整えるまでにどのくらい時間が必要か、が分かっているはずですので。