カテゴリー: Q&A

「考具」を中心とする拙著の読者みなさん、そして「ワークショップ・考具」「アイデア・バイブル ワークショップ ミニ&プラス」からいただいたご質問にお答えします。
もう10年以上やってるので、実はいくつか「被り」もあります。あしからず・・・。

Q260:お題を忘れても良い?遠回りしても……

Q:常に問題意識(目的地)をしながら、アイデアを出していくと思っていました。
今日のワークショップのようなやり方(とにかくいろいろな単語やコトバを出すやり方)ですと、企画を出すまでに、遠回りになってしまうことがないのでしょうか?

A:最初にお題を認識した時点で、一瞬忘れているようであっても実は目的地は意識されているのではないでしょうか?
また課題が明確であったとしても、「そのまんまの裏返し」が優れた解決策であることは少ないような……

課題の種類にもよりますが。
ときに、課題自体が間違っている/ズレている」ケースも。
課題自体を「考える」こともありそうです。

Q259:かとうさんのベスト「考具」は?

Q:考具として様々な方法がありましたが、かとうさん個人がその中で一番数多くの案と結び付けられると思う方法とその理由を教えていただきたいです。

A:道具(考具)については、人との相性がありますので、かとう個人の意見をお伝えすることがかえって弊害になると考えています。
その代わり、まずまず一般的で、とっかかりやすい手法をまとめました。
『発想法の使い方』(日経文庫)をご参考ください。

Q258:「言葉・語句」の大切さを痛感。意識を高める方法は?

Q:発想、アイデアを生み出す上で、
言葉、語句への意識を高く持つことが大切に感じましたら、どうしたら言葉への感度というか、意識を向上させていくことができますか?

A:たくさん読むこと、音読すること、書くこと、などを通じて記憶することじゃないでしょうか。
意識がいくらあっても行動しないと身体化できません。
残念ながら魔法はありませんで・・・
記憶していない語句は、書けません。

Q257:ふせんを部屋中に貼っているんですか?

Q:普段からネタ帳をいくつか持ったり、ふせんを部屋のいろんなところに貼ったりされているのですか?

A:やってます。
ふせんの代用としてホワイトボードも年がら年中使ってます。

Q256:自分が一番だと思ったものは他の人はそう思わない?

Q:様々な選択肢を出し、グループで一番良いものを選ぶとき、
「自分が一番だと思ったものは他の人はそう思わない」ことがグループ内で起きるのではと思ってしまいます。
そういった時はどうすれば良いでしょうか。

A:ご指摘の状況は頻繁に起きます。
自分にできることは「自分のアイデアを適切に説明する」でしょう。
アイデアスケッチに使う言葉・表記の抽象度が高いままだと、誤解が起きます。口頭での説明に使用する語句についても同様。
かなりの確率で誤読・誤解されていると思いますよ。推敲や校正って大事です。

Q254:アイデア出し、紙 vs デジタル端末

Q:近年デジタル化が進み、デジタル端末で手書きができるようになったのですが、紙と同じようにアイデア出し・企画することも可能でしょうか。

A:アイデアスケッチを描く、という点についてはもちろん可能ですが、
ワークショップでやったような、すべてのアイデアスケッチを一覧する機能を持ってないのが惜しいところ。
スクロールで連続して見る、と一覧する、は相当違います。

Q253:他人のアイデアに、プラスできなかった。

Q:他人のアイデアを見て
「あ、それ知ってたけど書けなかった」もあると思いますが、
「あ、そういえば、これと似てこういうのもあった!」と
新しいアイデアが生まれることもあると思います。
今回他の人を見た後にアイデアをプラスする時間がなかったのには、
訳があるのでしょうか。

A:ワークショップでは、考えるというスポーツの
「基本的なカラダ(とアタマ)の捌き方」に注力したので、
「云い出し」と「云い換え」とを分けてワークしてもらいました。
実際には「云い換え」をしているつもりが「云い出し」になってきたり、他人さまのアイデアから直接的に「云い出し」につながることもあると思います。
両方「あり」です。
選択肢が増えればOKですから。

Q251:プランナーの立ち位置(深い意味)とは。

Q:世の中でプランナーの立ち位置の深い意味を教えてくださいませ。

A:ご質問が深いですね・・・。

 私見ながら、「必要条件系のプランナー(プランニング)」と「十分条件系のプランナー(プランニング)」とがあるの仮説です。世の中全般的には、十分条件系のボリュームというか比率がグングン増えているでしょうけれども。

 深い/浅いについては、深い=記憶に残るもしくはロングセラー系かな、と思います。これまた私見の試論です。

Q250:アイデアスケッチはどこまで詳しく書けばよい?

Q:アイデアスケッチはどこまで詳しく書けばよいのか?

A:これ、個性あります。
一行ドーンでも、タイトルもどきに解説数行でも。
描きすぎると「企画書化」していくので、
あくまでスケッチ感覚で。

なのでアイデアスケッチには
「描」の漢字を充てています。

絵心はなくても大丈夫。
もちろん文字でOKです。

Q249:固定概念にとらわれないためには?

Q:最終アウトプットを意識してしまいがちなところがあります。収拾がつかなくなってしまうことに少し恐怖感があるからです。固定概念にとらわれない工夫等アドバイスがあったら欲しいです。

A:キャリアを積んだだけ「着地点が見える」のも事実ですよね。実際の業務では一気通貫が多いでしょうが、選択肢を出すパートだけを担当してみる、とか。

Q248:なんかいいのが無い時…

Q:みんなでアイデアを持ち寄ったとき“なんか、いいのが無いな”と思ったときは、もう一度最初からやるんでしょうか?
どのプロセスがまずいとか、見つける方法ってありますか?

A:時間の許す限り、何度もアイデアを出し続けるのが理想。プロジェクトリーダーの方なら「いつまで迷えるか」をご存じのはず。メインとなるアイデアを決めるまでに、どういうプロセスでメンバーに考えてもらうのか。あるいは内外含めてどんなメンバーを選ぶのか。大きくいうとプロジェクトのデザインであり、マネジメントじゃないでしょうか。

Q247:どうやったらすぐれた「選ぶ人」になれますか?

Q:「売れる」企画を出したいという前提で要素だし→アイデア→企画化 それぞれのプロセスにおける選択の判断基準は何ですか? =どうやったらすぐれた「選ぶ人」になれますか?

A:絶対解はありません。「売れるを最初のオリエンに持ってくるか」「(仮にニーズなどから始めて)出てきたアイデアの中から売れそうなものを選ぶか」など、プロジェクトリーダーによる「考えてもらう環境・プロセス企画」によるかもです。選ぶ人になるには・・・出世する?(笑)
   というのは冗談として。実は生活するって「選ぶの連続」です。そう定義し直すと、毎日が選ぶ練習でもあるわけです。まあ全部について選択肢出しまくっていたら、朝、家から出られなくなってしまいますが・・・。

Q246:「企画」以外のアイデア出しがむつかしい

Q:「企画=商品やサービス」というイメージですが、
もっと違う分野においてのアイデア出しの場合の方法を
具体的にまだ自分の中で落とし込めていません。

例えば、何かの課題(在庫を減らすとか)を解決するための
アイデア出しが難しいかなーと思いました。

A:アイデアとは単なる選択肢なので、
対象はなんでもよいんじゃないでしょうか。

在庫を減らすための選択肢もいっぱいあるわけで・・・。

コストを削減する、だと非常に抽象度が高いわけなので、
やっぱり具体的な選択肢が必要になります。

その結果、在庫の回転率を向上したなんてことがあったら、
すんごいイノベーションだと思います。

Q245:日常の経験値UPの方法は?

Q:日常の中でやると経験値UPにつながることはありますか?

A:あります。
すべてが経験値アップにつながります。
なるべく「いつもの」に気をつけるだけ(禁止まではしませんが)。

Q244:体験の増やし方、皆さんどうされていますか?

Q:「アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもない」とのことですが、直接体験、間接体験の増やし方。皆さんどうされている?

A:正解はなくて、人それぞれだと思います。が、一般的には「新しいことは面倒臭い」のも事実。その壁は、慣れるまで「よいしょっ」と超えないと、ですね。超え方もさまざまですが、「いま目の前にある体験に含まれてる別要素」は次なる体験のチャンス。例えば、読んでいる本の中に登場するクラシック音楽のCDを買ってみる、など。
   私事ですが、とある小説を読んでいるところから、かとうはクラシックに没入し始めました。文字で曲名を読んでいてもアタマの中で音がしないのが悔しくて。CDなら間接体験ですし、コンサート行くようになったらそれは直接体験。そうこうしているうちに、ウィーンなどへコンサートを聞きに行く旅行専門、の旅行代理店の存在を知り・・・と「たぐる」ようになっていくかもしれません。

Q243:経験の少ない新入社員にスキルをあげてもらうには?

Q:例えば新入社員だと圧倒的に経験が少ないと思うのですが……それに対して上司は判断を入れがち。そんな経験不足の人にそのスキルをあげてもらう方法はありますか?

A:経験不足を短い時間で補うことは睡眠時間を圧倒的に削る以外なかなか大変なので、そこはおいおい。いきなりベテランと同じ土俵に上がってしまったら損です。
 しかし。年齢に関わらず、人によってバックグラウンドが違うことによるアイデア違いが生まれることはワークショップでも証明済みです。少なくともチームメンバーの中では新人のKさんしか持っていない経験、を場に出していくことで貢献できるんじゃないでしょうか。

Q242:企画の段階を想定してアイディア出しをするべき?

Q:アイディア出しの段階から少しは企画の段階のことも想定してアイディアを出した方が良いのでしょうか?
 アイディアを企画に落し込むときに、選んだアイディアがあまりにも現実から飛躍しすぎて、企画に落し込むことが難しかったです。

A:アイデアを「出すだけ」の段階では、荒唐無稽で好いんじゃないでしょうか。先を考えてしまうと、「一問一答」地獄に近づいてしまいます。
 なのでポイントは「選ぶ」時点。確かに実現不可能なアイデアを選んでしまうと、その後にっちもさっちも行かなくなります。
 つまり、アイデアとしては好いのだけれども企画としては成立しないケースがあります。残念ながらこれは選べません。技術の進歩なのか、規制の緩和なのか、社会の変化なのか。環境が整うまで、アイデアの在庫としてお手元に。
 ちなみに経験を積んでいくと、ある程度先を見越してアイデアを選ぶことがもうちょっとスムースにできるようになります。

Q241:どうやって二者択一すればいいのか?

Q:二つのアイディアのどちらを採用するか迷った場合、どのように判断していますか?

A:迷い方は二つあります。ひとつは「選択軸が二つ以上あって、どちらにするか」問題。そして「選択軸は決まっているけど、甲乙付けがたい」問題。ここがアヤフヤだと揉めます。