カテゴリー: Q&A

「考具」を中心とする拙著の読者みなさん、そして「ワークショップ・考具」「アイデア・バイブル ワークショップ ミニ&プラス」からいただいたご質問にお答えします。
もう10年以上やってるので、実はいくつか「被り」もあります。あしからず・・・。

Q270:イノベーティブなアイデアがほしい

Q:より「イノベーティブ」なものが出る方法、メソッド、手法(発想の枠を飛び出す方法など)はありますか?

A:私見になりますが、イノベーティブさが「方法やメソッドによって左右されることは、基本なし」のスタンスです。
方法と自分との相性の方が大事じゃないかなと。

Q269:5W1Hの他に、1人でアイデアを発散させる考具は?

Q:5W1H以外に発散する(広げる)手法はありませんか?
私の場合は、一人で無理やり広げるため、
「モノゴト」モノ→機能的価値→名詞、ゴト→情緒的価値→動詞(体験)⇒「動詞、よく使う一覧」
で出しています。
ほかに一人で広げていく方法はありませんか?

A:紹介いただいた「属性列挙法」、基本技ですよね。かとうも使います。
方法=道具はいっぱいあります。お渡ししたテキストの最後にある参考図書など、パラパラみてください。
自分が関わった一冊で恐縮ですが、『アイデア・バイブル』(ダイヤモンド社)には、“アヤシイ方法”がたくさん載っています。
ただ、方法によってはいろいろ準備が必要なことも多いので、やや面倒くさいこともあります。
拙著『発想法の使い方』はその辺を勘案して、手間が比較的少ない方法を採録した……つもりです。

Q268:チームの助けを借りるタイミングは?

Q:1人で考えろと言われるのだが、どこまで1人で考えて、どの時点でチームの助けを借りたらいいのでしょうか?

A:「云い出し」のアイデアスケッチを描くところまでを一人作業。
各自がそのアイデアスケッチを持ち寄って、その、まだ選択肢でしかないアイデアを(破談ではなく)披露しながら、相互に「云い換える」とさらに「云い出す」ことでアイデアの数を増やす際にはチームの力が必要です(※)。
WSで経験いただいたように、他の人は、自分のアイデアを思いもよらぬ方向に「云い換え」てくれます。ありがたい。

  ※話しあうなら「ブレーンストーミング」。
   直接会話をしないなら「ブレーンライティング」という方法(道具)があります。

Q267:アイデアから企画への落とし込み方、コツは?

Q:アイデアを出した後の企画への落とし込み方を伺いたい。
最初はとがったアイデアが徐々に丸められ、「結局つまらなくなってしまった」とならないようにするためには、どうしたらよいか。
アイデアの核、本質、こだわりを残すようにすることだと思ってはいるのですが…。

A:お持ちのリソース(人、予算など)を「企画の中にあるアイデアを実現させるために振り分ける(決断をする)」でしょうか。
また、社内やチーム内でそのアイデアを通すためには、もちろん説明と理解を得ること、そして賛同を獲得することが必要です。
「なんとなく好いと思うんだよね」では通りません。
でも、よいアイデアって意外に(?)ロジカルにつながります。

Q266:実際の業務ではどの程度時間をかけますか?

Q:普段は本日の内容に対して、どのくらい時間をかけるのでしょうか?
各ステップごとにお聞きしたいです。

A:ケースバイケースでしょう。
数ヶ月掛けられることもあれば、「今日の明日」もあるでしょう。

肝心なのは、プロジェクトリーダーが、
「いつまでアイデア=価値の源泉を決めるまで迷っていられるだろうか」
のデッドラインを設定することです。
経験があると、アイデアが決まってから企画に整えるまでにどのくらい時間が必要か、が分かっているはずですので。

Q265:社内ではブレストが成功しない。対策は?

Q:同じ会社でない人たちとのワークショップやブレストは、多様性があるせいか楽しく感じるのですが、会社ではそうはいきません。
ひとつのアイデアを否定されて、そもそもブレストにならない(続かない)。
話が続かないと、やる意味も感じない(だからやらない)。
特に効率性を重んじる東京人にその傾向があるように思いますが、何か対策はありますか?

A:おっしゃるように、WSで行った一連のプロセスを実現するには同僚や上司の理解を含めた環境整備が必要です。
とくに、ブレーンストーミング ≒ 話し合いながらアイデアを増やしていく、という理解はなかなかしてもらえません。
参加される方々が「云い換える」技を利用できるようになればだいぶ変わるんですが……。

また、「発言と発言者とを物理的に切り離す」のは有効な対策です。
発言を紙に描いたり、壁(ホワイトボード)に描いたりするのがおすすめです。

Q264:アイデアを収束させた後に、新しいアイデアが出てきたら……?

Q:考えやアイデアは発散する。いつかはそれをまとめる。
まとめた後、議論の後、新しいアイデアが生まれることがある。
それをどう処理するのか?

A:新しいアイデアが出てしまった(笑)ら、臆さず「乗りかえる」勇気を。
実際には、乗りかえた後で企画に整える、あるいは生産をスタートさせるのに間に合うかどうかの判断ができるかどうか、という局面が待ち構えています。

Q263:マンダラートの具体例は?

Q:マンダラートの「分解する」「具体化する」が理解できていないかも……。
具体例が見てみたいです。

A:説明が乱暴でした。すみません。
拙著『発想法の使い方』55p をお読みください。

Q262:途中で思考停止してしまいます

Q:アイデア出しの思考停止を止める訓練には、どのような方法がありますか?

A:アイデアスケッチの枚数下限を決める、なんて方法はどうでしょうか?
WSでは30分で20枚以上、でしたが、40枚にする、など。

  • ○○分間考え続ける×●セット
  • 次の駅までの間

のように時間で縛るやり方も良さそうです。

Q261:アイデアを出し続けるモチベーションを保つには?

Q:アイデアを出して良いと思うものが出ると、その後のアイデアを考えるモチベーションが下がってしまいます。
どのようにモチベーションを保つべきでしょうか?

A:「もっと好いアイデアがあるはずだ」という自分への疑い、を持ってください。
すぐ出てくるかどうかは別として、実際、もっと好いアイデアは存在することが多いです。
そうでないとイノベーションなる概念が成り立たなくなります。

Q260:お題を忘れても良い?遠回りしても……

Q:常に問題意識(目的地)をしながら、アイデアを出していくと思っていました。
今日のワークショップのようなやり方(とにかくいろいろな単語やコトバを出すやり方)ですと、企画を出すまでに、遠回りになってしまうことがないのでしょうか?

A:最初にお題を認識した時点で、一瞬忘れているようであっても実は目的地は意識されているのではないでしょうか?
また課題が明確であったとしても、「そのまんまの裏返し」が優れた解決策であることは少ないような……

課題の種類にもよりますが。
ときに、課題自体が間違っている/ズレている」ケースも。
課題自体を「考える」こともありそうです。

Q259:かとうさんのベスト「考具」は?

Q:考具として様々な方法がありましたが、かとうさん個人がその中で一番数多くの案と結び付けられると思う方法とその理由を教えていただきたいです。

A:道具(考具)については、人との相性がありますので、かとう個人の意見をお伝えすることがかえって弊害になると考えています。
その代わり、まずまず一般的で、とっかかりやすい手法をまとめました。
『発想法の使い方』(日経文庫)をご参考ください。

Q258:「言葉・語句」の大切さを痛感。意識を高める方法は?

Q:発想、アイデアを生み出す上で、
言葉、語句への意識を高く持つことが大切に感じましたら、どうしたら言葉への感度というか、意識を向上させていくことができますか?

A:たくさん読むこと、音読すること、書くこと、などを通じて記憶することじゃないでしょうか。
意識がいくらあっても行動しないと身体化できません。
残念ながら魔法はありませんで・・・
記憶していない語句は、書けません。

Q257:ふせんを部屋中に貼っているんですか?

Q:普段からネタ帳をいくつか持ったり、ふせんを部屋のいろんなところに貼ったりされているのですか?

A:やってます。
ふせんの代用としてホワイトボードも年がら年中使ってます。

Q256:自分が一番だと思ったものは他の人はそう思わない?

Q:様々な選択肢を出し、グループで一番良いものを選ぶとき、
「自分が一番だと思ったものは他の人はそう思わない」ことがグループ内で起きるのではと思ってしまいます。
そういった時はどうすれば良いでしょうか。

A:ご指摘の状況は頻繁に起きます。
自分にできることは「自分のアイデアを適切に説明する」でしょう。
アイデアスケッチに使う言葉・表記の抽象度が高いままだと、誤解が起きます。口頭での説明に使用する語句についても同様。
かなりの確率で誤読・誤解されていると思いますよ。推敲や校正って大事です。

Q254:アイデア出し、紙 vs デジタル端末

Q:近年デジタル化が進み、デジタル端末で手書きができるようになったのですが、紙と同じようにアイデア出し・企画することも可能でしょうか。

A:アイデアスケッチを描く、という点についてはもちろん可能ですが、
ワークショップでやったような、すべてのアイデアスケッチを一覧する機能を持ってないのが惜しいところ。
スクロールで連続して見る、と一覧する、は相当違います。

Q253:他人のアイデアに、プラスできなかった。

Q:他人のアイデアを見て
「あ、それ知ってたけど書けなかった」もあると思いますが、
「あ、そういえば、これと似てこういうのもあった!」と
新しいアイデアが生まれることもあると思います。
今回他の人を見た後にアイデアをプラスする時間がなかったのには、
訳があるのでしょうか。

A:ワークショップでは、考えるというスポーツの
「基本的なカラダ(とアタマ)の捌き方」に注力したので、
「云い出し」と「云い換え」とを分けてワークしてもらいました。
実際には「云い換え」をしているつもりが「云い出し」になってきたり、他人さまのアイデアから直接的に「云い出し」につながることもあると思います。
両方「あり」です。
選択肢が増えればOKですから。

Q251:プランナーの立ち位置(深い意味)とは。

Q:世の中でプランナーの立ち位置の深い意味を教えてくださいませ。

A:ご質問が深いですね・・・。

 私見ながら、「必要条件系のプランナー(プランニング)」と「十分条件系のプランナー(プランニング)」とがあるの仮説です。世の中全般的には、十分条件系のボリュームというか比率がグングン増えているでしょうけれども。

 深い/浅いについては、深い=記憶に残るもしくはロングセラー系かな、と思います。これまた私見の試論です。