カテゴリー: Q&A

「考具」を中心とする拙著の読者みなさん、そして「ワークショップ・考具」「アイデア・バイブル ワークショップ ミニ&プラス」からいただいたご質問にお答えします。
もう10年以上やってるので、実はいくつか「被り」もあります。あしからず・・・。

Q089:何をもって自分の知識を増やすべきなんでしょうか?

Q:深く掘り下げた趣味などがない人は、何をもって自分の強みとして知識を増やすべきなんでしょうか?
(東京都:Jさん)

A:
思いっきり「生活者する」することなんじゃないでしょうか。
深さだけではなく浅くても幅の広さ、で勝負するのもアリでは。深夜でも「生活者する」のは可能かな・・と。
例えば「アカデミー賞を獲った映画は全部見た。作品賞だけじゃなくて脚本賞もね」など。
映画評論家にはなれなくても「ホントに見たことのある強み」はどこかで(しかも割にすぐ)役立つのではないかしら、と思います。

かとうもここ1ヶ月ぐらい、ここ数年間のお笑い芸人さんたちのDVDを見てます。
自分がいかに「生活者」していなかったかを知り、呆然としながら見てます。

(かとうまさはる) 

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Q088:カラーバス、見つかりすぎてしまいました。

Q:カラーバスは意外とむずかしかったです。どうすれば上手くできるのかな、と思いました。
色が見つかりすぎてしまいました。
(東京都:Oさん)

A:
見つかりすぎ・・赤とか行っちゃいましたか?
(日本の街は赤が多いですね)

全部をメモるのは大変ですが、1ー2回はやってみてください。慣れてきたら指差確認ぐらいでもOKです。色につられて見たモノが基点となって、1分前にはまったく考えもしなかったような記憶の循環が始まったり、調べてみたいことが発生したら、もう効果バッチリです。そうした「たぐり」の端緒になればいいのではないでしょうか。

(かとうまさはる) 

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Q087:自分のアイデアが意外と好評だった時に・・・

Q:自分がそこまで面白くないかも、と思っていたアイデアが意外と好評だった時に、その後の企画作業や提案へと続く際のモチベーションをどう保つ?
(東京都:Aさん)

A:
「お、そうなんだラッキー」じゃダメでしょうか?
自分が好きな企画/自分が考えた企画/他人が考えた企画・・それぞれに「自分らしさ」を込めることは可能だと思います。最初が自分のアイデアでないとやる気でない・・・のはプロではない気がします。「仕事」とは人≒複数人数でやるものです。

(かとうまさはる)  

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Q085:偏った思考ってダメ?

Q:偏った思考ってダメ?
  (東京都:Uさん)

A:
基本的には好いと思います。
ただ場合によっては、大勢で考えられるような余裕がないかもしれません。となると数名、あるいは自分だけで考えるとなれば「ど真ん中も考えられますよ」になっているのがプロフェッショナルかと。

真ん中も、端っこも、の両方で考えられるのなら、頼む側としては安心感ありますよね。若いうちは突き進むのもいいでしょうし、環境が許してくれるならば “孤高のアイデアパーソン”も悪くない・・・かも。

(かとうまさはる)

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Q084:5Wに置き換えられない企画はダメですか?

Q:5Wに置き換えられない「企画」はダメですか?
 (東京都:Nさん)

A:
「アイデア」は必ずしも5Wを(まだ)網羅していませんが、「企画」は網羅しているはずです、重要度は違うにしても。アイデア/企画の言葉の使い分けは、かとうの勝手方式ですが、概念≒考えるステップとしては、他の方法とも共通していると思います。
 (かとうまさはる)

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Q082:方向性は経営者が決めるべきであると思っています。

Q:
中小企業の経営者として意見決定方針を決める場合も「WS考具」のような方法でスタッフの意見を集約した方がいいのか?
個人的には、方向性は経営者が決めるべきであると思っています。
(京都府:Gさん)

A:
選択肢を出すのが部下の仕事、決定をするのが上司(経営者)の仕事。
集約、という言葉をどう捉えるかですが、妙にまとめる必要もないのではないと思います。
むしろ選択肢としてはそれぞれの個性、幅がある方がいいわけです。
意見を集める=集まった意見のどれかを採用する、あるいは集まった意見の最大公約数を決定事項とすることではない、ということです。
(かとうまさはる)

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Q081:企画書にはどこまでの内容を入れたらいいのですか?

Q:
Workshopでは、アイデアをまとめる方法・コツをもう少し聞きたかった。
企画書にはどこまでの内容を入れたらいいのか、よく分からないままでした。
どの程度まで書けたら(伝えられたら)いいのですか?
(京都府:Mさん)

A:
WSではアイデアの企画化、についてはあまり時間を割けませんでした。
このプロセスが「作業」に近いと思っていることもあります。企画「書」に盛り込まれる情報の“詳しさ”は千差万別です。WSで手を動かしてもらったように一枚きりの場合もあれば、200ページを超える大作もあります。その辺はケースバイケース、としか云いようがありません。

が、肝心なのは実施された場合の全体像が提案側にイメージできて、それが示されていること。
WSで行ったワークでは「ビジュアライズ」のパートです。全体を想像≒創造できるチカラ、がアイデアの企画化には必須だと思います。

(かとうまさはる) 

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Q080:生みだす苦しみが続くとき、どんな事をしますか?

Q:生みだす苦しみが続くとき、どんな事をしますか?
(京都府:Eさん)

A:
考えることは、いつでも並行してあるのが通例です。オンとオフを含めて。
一つのことに行き詰まったら他のことを考えることで逃げつつ(笑)、ナナメに前に進むことでしょうか。もちろん現実逃避の気分転換もします。

あとはかすかな手がかりを求めて、本を読んだりDVDをみたりのインプット系の何かをしてみたり。求めよさらば与えられん、とはよく云ったもので、ジタバタしていると、何か見つかるから不思議です。

(かとうまさはる) 

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Q079:どこまで粘りますか?

Q:
アイデアを考えるとき、達成感があって納得がいくということはあまりないと思います。
どこまでギリギリ粘る(粘れる)のでしょうか?
(京都府:Eさん)

A:
時間の許す限り、粘ります。それがプロ。しかし・・時間切れ、も時折はあります!
全戦全勝、とはいきません。「打率/勝率」という視点で評価するのもまたプロだと思っています。

(かとうまさはる) 

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Q078:自分の限界を超えるためには?

Q:
性格的なものがアイデアの限界、すなわちわがままの限界を作りますが、
この限界を越えるための手近な方法があれば教えていただきたい!
(京都府:Nさん)

A:
ひとつはチームで作業すること。いろんなリソースを活用することができます。
あるいは自分自身のリソースを増やすために何をするか。方向性としては二つあります。一つは深さ。自分が好きなこと、興味あることをとことん追いかけていくことです。
さらには、幅を広げていく方向。嫌いなことを無理矢理やるのもナンですが、新しいことをお試しできるチャンスは意外にそばにあるはずです。誘われたら行ってみる。隣にあったら手に取ってみる。

詰まらなかったら途中でやめればいいじゃないかと思います。まずはちょっとだけでもやってみる。
それが自分の幅を広げるための手がかりになるんじゃないでしょうか。

(かとうまさはる) 

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Q077:あるひとつ系統のアイデアに縛られないためには?

Q:「既存の要素」を出すときなども含めて、まんべんないアイデアではなく、
  ひとつの系統のアイデアだけが強くでてきてしまうとき、
  どうやって別の考えの系統に行くのですか?
    (大阪府:Tさん)

A:
数を多く出すことに慣れてきた人の悩みですね。
この段階に来たら、フレームワークを使うと、漏れ抜けが減ると思います。3C、4P、5W1H、SWOT、ロジックツリー・・いろいろあります。たくさん出すことが普通になってきた人にとってはフレームワークは武器。自分でもいやになるくらい、また既存の要素やアイデアが出てくるようになります。試してみてください。
   (かとうまさはる)

 

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Q076:少人数グループワークにおいてもディレクターは必要?

Q:
大学生です。
課題をグループワークでこなしていますが、4人編成で、リーダーを決めろという指示がなかったのでリーダーはいません。毎週みんなでアイデアを出してみんなで決めているという状態です。
黙り込むような状況があったら、誰かが話を進行しなければならない。そうなったら「やらなきゃ!」って思うんですが、そうなると私の立場は曖昧になり、『自分が今仕切るべきなのかプランを提供するべきなのか』が分からなくなってしまいます。
4人という少人数のグループワークにおいて、アイデアをなるべく多く出すために全員がプランナーになってグワークを進めてきたのですが、やはりディレクターは必要なのでしょうか!?
(東京都:Hさん)

A:
まずは3種類に分けてみます。

1)ディレクター
2)ファシリテーター
3)仕切り役

ディレクター(D)として機能するためには、周囲から「この人はDだ」と認められる必要があります。その権威付けは、職制上(など公式に)決まっている場合。あるいはその実力などをして、の場合。この路線でゆくならばメンバーが「それしかない」と自然に思うような、よきアイデアを出しまくる。その積み重ねが実は最短距離でしょう。

プロの世界もそうで、「自称D」は相手にされません。その人なりの「代表作」がありますね、やはり。そこまでいくと、自分のアイデアを選ぶかどうかは別として決める権限、が付いてくるわけです。

ちなみにこの状態は「性格柄」獲得するものではありません。アイデア・企画アウトプットの結果。
リーダーとディレクターは似て非なるもの、と思います。ただ、「メンバーにアイデアを出させる」ことができるかどうかは別問題。仕事ではないとなると、いわゆるモチベーションやら何やら・・が引っ掛かってきます。

続いてファシになるケース。このケースはアイデアが優れている必要はありません(失礼!)。それよりも、チームを前に進ませるスキルがあるかどうか、です。ヒントは『アイデア会議』のゴールデンルール2,発言と発言者とを分けること。アイデアだけを議論できる物理的環境を整えてあげるとよいです。ファシリテーションのツールと対人関係的なスキルとの組み合わせが吉。自分がファシリテーターになる「期間」ですが、一番よいのはもちろん始めから終わりまで。

しかしそれだと「アイデアパーソン・自分」としては詰まらないので、時間を分けて個人作業タイム=アイデアパーソン、議論=ファシの使い分けでしょうか。自分のアイデアが選ばれない可能性もありますがそこは実力勝負、と考えてみてはいかがでしょうか。発言者と切り離されたいいアイデアはちゃんと選ばれると思います。

Dでもファシでもないのが3)の仕切り役です。仕切る、とはどんな行動/言動をすることなのか。またそこまでの背景はどうだったのか?
を振り返ってみると、その違い=「仕切れない理由」が分かるのでは。それこそ人格的/性格的なもので仕切ってきた人にとってはアイデアを「出させる」「議論させる」というプロセスデザイン/マネジメントは六つかしいでしょう。
  (かとうまさはる)

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Q075:いいアイデアを「選ぶ目」の鍛え方は存在する?

Q:いいアイデアを選ぶための目の鍛え方、選ぶときのツールなどはあるんでしょうか?
  (東京都:Dさん)

A:
これは六つかしい質問。選ぶ目、はそう簡単には養成されません。
やはりある程度の経験が土壌です。年齢ではなく、体験数という基準でしょうか。また選び方、については提案相手の側で選考基準が明確になっていないケースもあります。いわゆる好き嫌いで決まる場合は少ないでしょうが、どこかで主観的な判断も入ってきます。そこを見極めていくのが名ディレクター、名プロデューサーの一つの条件でしょう。ただ、一概には云えませんが「ダメな基準」はもう少し明確に分かります。人間、ある程度の目利き能力は自然に身に付いているようです。

この段階でなってしまってはいけないのが「アイデアキラー」。ダメな基準が見えるばかりに「ダメ」「ダメ」「ちょっと・・」を連発する人は不要です。「考具」というタイトルを考えてくれた先達は、「案で話せ」とおっしゃってます。ダメ出しではなく、代案で対抗する。アイデアパーソンかくありたし、です。
  (かとうまさはる) 

Q074:人に見せることが「もったいない」と思いませんか?

Q:自分のアイデアを人に見せるときに、「もったいない」と思うことありませんか?
 (東京都:Wさん)

A:
チームで作業をする場合には、“アイデアの著作権”(法的な権利云々ではなく、
「誰のアイデア?」ぐらいの軽めの意味で使用してます)は、チームに属する感覚を持っています。最初に「(わがままに)云い出す」のはあくまでも一人の個人ですが、それがチームのメンバーによってアレコレ「云い換えられる」(俗には「揉む」なんて云います)
過程を経て、アイデアがよくなっていく。

その時点で、“著作権”が個人からチームにバトンタッチ。さらに実現に至るには、社内、社外のいろんな人たちの支援があって成立します。「これ最初に考えたの、オレ!」という自負はあってしかるべきですが、そこにこだわりすぎると、チームでの仕事はできません。あとはどう考えるか、によりますね。
 (かとうまさはる)

Q073:アイデア出し、流れに乗るまでに時間がかかります。

Q:アイデアを出すとどうしても最初にうまいことアイデアが出ません。
  流れに乗るまでに時間がかかってしまいます。
  (東京都:Oさん)

A:
自分が「アイデア製造機」になる瞬間をどうやってこさえるのか。本当に人によりけりです。
ちょっと時間を投下して、あれこれ試してみてください。ただ、誰もが同じ練習量で同じだけ上達するわけではありません。
ここがちょっと厄介なところですが・・・
スポーツと違ってそこまで面倒見てくれるコーチがいるとキツイかも知れませんが、素敵ですね。

  (かとうまさはる) 

 

Q072:200%不可能なアイデアでも、出す必要がありますか?

Q:200%不可能な案でも、アイデアの数を増やすために出す必要がありますか?
 (東京都:Eさん)

A:
迫り来るアイデア持ち寄り打ち合わせを前にして、坊主だったら必要でしょう。
打ち合わせを和ませる効果もあります(あえて最初に出して笑いをとるなど)。また、一見不可能なアイデアは、まったく新しい視点をメンバーに与えてくれることもよくあります。目の前の課題には役立たないかも知れませんが、肥やし。2年後に花が咲くかも知れません。1998年には暴論、今は常識、なんてあるのでは?
とにかく100%無駄なアイデアはありません。
  (かとうまさはる) 

 

Q071:ディレクターはどうやって企画を選べばよいのでしょう?

Q:自分がディレクターをするアイデア会議の場合、
  アイデアを選ぶ基準はどうすればいいのでしょうか?
  (東京都:Rさん)

A:
自分の好き嫌い、ではディレクターは務まりません。
そのチームにとっての「クライアント」がどんな価値基準を持っているのか、が前提です。その勘所や経験がないと、選んだものが大外れ、になりますね。その上で「面白い/面白くない」「筋がいい/筋が悪い」などの分類をしてみます(机の上や壁を使って目に見える形にアイデアスケッチを動かしながらやると効果的です、最初は)。

面白くて筋がいい、がいくつもあれば問題なしですが、まあそうもいきません。選ぼうとしても選べない状況も有り得ます。となると次のアイデア会議までに、自分たちの基準を満たすアイデアを再度募集することになります。

つまり、選ぶ判断の前に「何を考えてもらうか」のお題出し、もディレクターの超・重要な仕事になります。やってみる=お題を出し、その“返事”をもらってみると、その六つかしさが分かるでしょう。

ということで100%ではありませんが、よいディレクターになるためには、それ相応のプランナー経験が必要です。考えたことのある人だから、考えさせられる。学生さん同士のチームなど、年齢差≒経験の差が少ないので、ディレクターとプランナーとの間に違いが出にくい=判断に自信がつかないことも予想されますね。その場合は、要・コソ練! ディレクターは、つねにプランナーを凌駕しているくらいの実力が必要なんです。だからこそ選べる。そう考えてみてください。
   (かとうまさはる)  

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Q070:アイデア会議に議事録は不向き?

Q:アイデア出し系の打ち合わせで付箋紙を使っていると、
  書きつけた内容がパラバラになって議事録にまとめにくいのですが・・・
  (東京都:Aさん)

A:
そもそもその会、きちんと整理して(議事録にして)
参加者に渡す必要があるんでしょうか?
アイデア出しのために渡すのならば、一見未整理でもホワイトボードをそのままプリントアウトしたものや、
途中でキーポイントになりそうな付箋紙を台紙(コピー用紙)に貼って
焼き増すとか、そんなことでよいのではないでしょうか。
議論の様相もさることながら、アイデアのため、ならば自分がジャンプするための「ロイター板キーワード」を持ち帰った方がよっぽど役に立ちますから。
そんな“プランナーのための議事録もどき”試してみてください。
  (かとうまさはる) 

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