カテゴリー: Q&A

「考具」を中心とする拙著の読者みなさん、そして「ワークショップ・考具」「アイデア・バイブル ワークショップ ミニ&プラス」からいただいたご質問にお答えします。
もう10年以上やってるので、実はいくつか「被り」もあります。あしからず・・・。

Q045:アイデアスケッチを付せん紙に書くのは?

Q:アイデアスケッチを付せん紙に書くのはダメなんでしょうか?
 (神奈川県:Iさん)

A:
付せん紙がダメ、ではなくサイズの問題です。
小さきものは不向き。せめてB5サイズは欲しいです(商品としてはあるはず)。でもそれではおそらくコストが合わない・・のではないでしょうか? 慣れないうちは、とにかく大きめの紙を使うことをお勧めします。

理由はいくつかありますが、
1)遠くからでもしっかり見える(読める)
2)余白に書き足し(云い換え)たりできる などがあるでしょう。特に1)は大事だと思います。
小さく書かれたミニスケッチをチームのみんなで共有するのは
存外六つかしいものです。また不思議なことに、大きく書かれた(描かれた)スケッチからは
いろんなアイデアが生まれます。云い換えのスタートになる感じです。

細いペンでチマチマ書くのも悪くはないのですが・・・
伸びやかに描いてもらった方が、いろいろお得だと思います。
 (かとうまさはる)

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Q044:アイデア会議までに紙を書いてくれません!

Q:アイデア会議をやってみようとするのですが部下がアイデアスケッチを持ってきてくれません。
 (愛知県:Mさん)

A:
いきなり書いてこい、は確かに六つかしいでしょう。やったことのないことは、できませんから。
最初は集まった状態で書く導入の方法もあります。大事なのは、いきなり話し合わないこと。欲しいのはアイデアの「数」。いきなり話し始めると数は稼げません。紙に書く、とはアイデアの数量を獲得するための方法。従って一人で作業することにはあまり意味がなくてどこかで「書く作業の時間を取る」ことが必要なんです。具体的には集まった状態で「黙々と書く時間」を10分ー30分ぐらい。慣れるまでは短めがいいでしょうね。書いている間に、ちょっとした音楽を流しておくと作業しやすいです。アイデアスケッチを書くのは習慣なので身体で覚えるための環境を整えてあげるのもディレクターの仕事です。
 (かとうまさはる)

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Q043:どうして太いペン?

Q:
『考具』『アイデア会議』においてアイデアスケッチには太いペン、を推奨されてますが
  その理由は?
  (大阪府:Eさん)

A:
A4サイズの紙に、細字のボールペンでチマチマ書かれたメモなんて見る気がしますか?
「大きく書かれたアイデアスケッチ」は、見やすい。正直、他人のアイデアってそれほど興味がなかったりもします。まずはちゃんと見てもらうことがスタート。視認できるサイズの文字、見る気になるカラーだったりは必要条件です。

それから、普段より大きめの紙に大きめの字を書いている(描いている)と、
何となくですが、「乗って」きます。科学的なことは分かりませんが、高揚してくる感じ。
愉しくなってくるんですね。これは十分条件(的)理由。

3つめには、大きく描いてあると下らないアイデアも何となく好くみえる。ホントです。「これは何か意味があるんじゃないか・・?」なんて。せっかく出す「我がアイデア」。みんなにも注目してもらったり、可愛がってもらったり。そのための環境を作るのもアイデアパーソンの仕事の一つだと思います。
  (かとうまさはる) 

Q042:アイデアスケッチを書いた紙はどうしていますか?

Q:
アイデアを出した後のポストイット、アイデアスケッチ、マンダラート。あるいはちょいメモといったその紙は、どうされていますか? それらのちょっとしたメモたちが今回企画にならなかったとしても、
そのうちまた使えるのではないかな? と思ったり、この1枚が今回たまたま出てきたアイデアで、次に作業するときにはもう出ない
珠玉のアイデア(!)なのではないかと思ってしまいます。
捨てるのも忍びなく、
でも、ポストイットや裏紙をずっととっておくのもなんだか・・・
ちゃんとした紙に書けばいいのではないかと思うけど、もしかすると捨てることに意味があるのか? などとも考えてしまうのです。アイデアを放出した紙を取捨選択するのも難しいような気がします。どうされているのでしょうか?
 (福岡県Sさん)

A:
メモした紙は、捨てます。
どのタイミングで捨てるか、ですがアイデアスケッチは、アイデアマラソンに転記したところで捨てる。ちょいメモは適当に処分(というほどのものでもないですが)しています。

アイデアマラソンに転記した分(つまりアイデア)については
「また活躍する時が来るだろう・・」と一応は思うわけですが
まあ、見返すことはほとんどありません。従って、かとうのアイデアマラソンノートには
おそらく同じアイデアのダブりが相当あるはずです。

ちょいメモも同じですね。
読み返しても読めないことが結構あります。
その時点で縁がなかった・・と諦めることにしています。その都度ごとにきちんとしたアイデアが出ているわけでもないので本当はしっかり見返した方がよいのやも知れませんが個人的には、その時にまた似たようなのが出るだろう派、です。
 (かとうまさはる)

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Q041:考える時間が迫っている時には?

Q:プレゼンが今日の明日、といった場合はどうしたらよいのでしょう?
 (青森県:Kさん)

A:
往々にしてありますよね、そういうケース。
仕方ない、やるしかない・・としか云いようもないのですがまさにこうした事態に備えておくために、普段から鍛えておくことが肝要でしょう。プレゼンは試合。日頃から練習しておかないと、そりゃいきなりはキツイですよね。
 (かとうまさはる)

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Q040:「ワークショップ考具」でアイデアを話し合わない理由は?

Q:「ワークショップ考具」ではアイデアスケッチを描いた後、
  グループでブレスト風に雑談したりしませんが、それは必要がないからですか?
  (神奈川県:Oさん)

A:
アイデアを考える際、誰かと話すことは非常に重要です。
時間があれば多いにやるべきことです。「ワークショップ考具」でその時間を取っていない理由は主に個人作業になる領域をみんなでトレースしてみること
そして、アイデア出し作業と企画化作業の違いを体感してもらうのが目的だからです。

本来ならば、アイデアスケッチを描いた後、その案を集めてブレーンストーミングするのが筋。ワイワイと打ち合わせをするプロセスが必要です。「ワークショップ考具」は、その前提となる
アイデアスケッチをたくさん描くことを体験する段階にフォーカスしているのでかなり個人作業の時間が多いプログラムになっています。
ということで、現場的には時間のある限り話すのがベターです!
  (かとうまさはる) 

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Q039:いきなり「わがまま」に考えてもよい?

Q:わがまま→思いやり、といいながらも実務上の課題には市場環境や競合商品の状況など、
  重要な前提があって、それを無視して「わがまま」に考えてしまってよいのでしょうか?
  (東京都:Sさん)

A:
現場の仕事では当然前提条件がたくさんあります。
無視するわけにもいかないし、縛られすぎても困る。これはやり方の問題で
1)本当に条件を取っ払ってアイデアオリエンテッドに進める
2)しっかり認識した上で、「わがまま」に始める
のどちらかでしょう。

例えば経験の浅いプランナーには1)。まずは爆発させてみて、後で折り合い地点を見つける方法もあります。ベテランには2)。「どの辺まで“飛ばせるのか”」を何となくイメージしながらできる限りわがままに考える(経験値がないとできないでしょうね)。

いずれにしても超・基本の前提条件はアイデア出しに入る前に伝えておくべきでしょう。その上で、プランナーとして、どこまでわがままになれるか。プランナーを率いるディレクターからすれば「どこまでわがままに泳がせるか」。腕の見せ所、といったところでしょうか。
  (かとうまさはる)

Q038:アイデアが浮かんでもすぐ吹き飛ばされてしまいます。

Q:
ご質問です。

私も仕事上何かを企画したり表現したり…が求められ、その都度企画案をいくつか挙げてみようとしています。頭が固いので、なかなか思い浮かばないことは自覚しています。が、そもそも人の意見や発想に流されやすい性格で
(プライベートでは全く流されないのですが、仕事になると流されっぱなしです)せっかくアイデアが浮かんでもすぐ吹き飛ばされてしまいます。むしろ、自ら吹き飛ばしてしまいます。そんな時はどのような訓練をした方がいいのでしょうか? たぶん、自分の意見や発想を否定されるのが怖いからなんだと思います。
 (東京都:Yさん)

A:
まずは紙に書くことではないでしょうか。紙に書く(残す)ことで、物理的にアイデア(企画)を残す。

目で見えるようにすることで、打ち合わせの後半で見返すなど、一度流されても、また戻すこともできるようになりますし。

残し方は、その時必要とされるレベルでよろしいかと。ちょっとした打ち合わせであれば、メモ(手書き)でもいいでしょうし、もう少しキチンとしているなら、パソコンを使うとか。話しているだけでは、「迷う」ことができにくいです。いろんな選択肢を「拡げてミル」と楽になると思いますのでお試しください。

その際、やらない方がいいのは
1枚の紙に何案も書きつけてしまうこと。「1枚1ネタ」にして、それぞれの紙(アイデア/企画)が
自由に動けるようにしておいた方がよいです。大きい文字で書いてあった方が
“よき案”にも見えますから(笑・・でも本当)。
  (かとうまさはる) 

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Q038:フォトリーディング、本当に身に付けていますか?

Q:加藤さんが本当にフォトリーディングを体得しているのか、教えてほしい。
  何度やっても私にはソーセージしか見えてきません・・・。
  (東京都:Wさん)

A:
どこまで体得しているのか? 実は自分でも怪しいです。
ソフトフォーカスでページをめくり倒していくステップも大事ですが、予習→フォトリーディング→アクティベーション・・・
と複数回に渡って前ページめくるところにも意味を感じてます。実質的な仕事上の読書であるなら「えーと、確かあの本にあんな事が書いてあったな・・お、これこれ」
になればバッチリではないでしょうか。本をどこまで把握するか? 「連ドラを見逃した友達に翌日教えてあげる」レベルぐらいかと。細かいところは省きまくっていても、話としては十分有効。そんな感じでとらえています。
  (かとうまさはる) 

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Q036:ブレスト、どんなシチュエーションだとうまくいきますか?

Q:
ブレストって、実は酔ってるとき、音楽をかけているとき、喫茶店でやるとき、うろうろたち歩いているときのほうがバカみたいなもの、思い切ったものが出てもりあがるなあ・・
・・と思うのですが加藤さんはふだんどんなシチュエーションでやるのがうまくいきますか?
またご自身以外で若い方はどんな状態でブレストをするとうまくいっている様子ですか?
 (神奈川県 Rさん)

A:
実際としては、打ち合わせ(アイデア会議)の場に手ぶらで行く事はなくて、それ以前に自分なりにいくつかアイデアをメモにして持っていく場合がほとんどです。

つまり最初に「一人ブレスト」があるわけです。一人でやるブレストはまさに人それぞれじゃないでしょうか? かとうは電車の中とか、昼のカフェとか。その場所ではちょろちょろとメモるだけにして、会社の席でA4の上に清書
(と書くと聞こえがいいですが、要はアイデアスケッチ手書き版)して打ち合わせへ、という流れですね
他の人たちはどうしてるんだろう? まさにそこは一人きりなので、不明です・・。
  (かとうまさはる) 

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Q035:実際的活用においてのメソッド選択基準はありますか?

Q:数多くの思考メソッドがありますが、実際的活用においてのメソッド選択基準はありますか?
映画プロモーションにおけるメディア広告展開プランには、○○の思考メソッドが使いやすい、
など。
(東京都 Fさん)

A:
最終的によきアイデアが出れば、過程のメソッドなんて何でもよろしい、が基本スタンスではないでしょうか。個人的には考具のあれこれは、スポーツの練習メソッドと近い感覚です。ゴルフが一番顕著ですが、あれだけ多数のメソッドがあり、それなりに支持者(それで上達しただろう人)がいる。

となると本当にそこは相性かと。
数回お試ししてみて、自分の技として採用するかどうかを決めるしかないようです。六つかしいのはどこで判断するか。
学生の時ですと問答無用の強制執行が働きますので合ってないようで合ってた、の幸運がある場合もあるんですが・・・。厳しい上司を持たない社会人はそこが迷うところ。あれこれ浮気しながら自分の中での4番バッター(他の打順)を決めていくのがよいかも知れません。
  (かとうまさはる) 

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Q034:イラストに考具を使うには?

Q:個人的にイラストなどを描いています。
  ネタや構図などに困ったときに加藤さんの「考具」を言葉からではなく絵から展開していく、
  有効な活用法があったら教えてください。
   (埼玉県・Nさん)

A:
なるほど。例えば・・・ですがマンダラで構図の可能性を8つ書いてみるとか。
あるいはオズボーンのチェックリストで、構図をいじくってみるとか。ないしは七色いんこで視線の高さを変えてみるとか。やり方はいろいろあるのでは、と思いますがいかがでしょう?
絵の悩みを「コトバ」で解決する事もできそうな気はします。今あるものをちょっとだけ「ズラす」ことができれば、特にイラストのようなビジュアルは大分様相が変わるのではないでしょうか?
   (かとうまさはる)

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Q033:ボツアイデア、教えてください!

Q:ボツアイデア、教えてください!
  仕事上「ボツになったアイデアと企画」「仕事にまで結びついたアイデアと企画」の具体例で、
  面白いものがあったら、差し支えない範囲で教えていただけたらと思っております。

   (神奈川県・Kさん)

A:
すいませんが、具体的にはお答えできず(守秘義務があります)。
ただ、最初の社内打ち合わせに出したレベルは「ワークショップ考具」テキスト
(=『考具』96p)に入っていたアイデアスケッチぐらい。マジメにあのレベルで社内打ち合わせやってます。ということで第1回打ち合わせなんてのは相当な玉石混交ですが最初の段階でボツになっているのは本当に相当下らない/つまんないです。

また提案の段階や、採用しかかったのにボツ・・はいろんな事情アリ、なことも多いですね。それは組織と組織で仕事をする以上仕方のない事だとは思います。
   (かとうまさはる)

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Q032:アイデアから仕事まで、どうやってつなげていく?

Q:アイデアから仕事まで、どうやってつなげていく?
  先日ワークショップに参加しました。1日の中でいくつものアイデアを出し、その中から一つを選び、企画に整えるという一連のステップは体験できたと思うのですが、実際の業務において、アイデア出しから仕事まで、どのように結び付けているのかを教えていただけたらと思います。
  (東京都 Iさん)

A:
あくまでもわたしの場合、ですが・・・。
打ち合わせでは、いわゆるアイデア出しの打ち合わせを複数回やります。いいアイデアが出たら早いのですが、出るまでは時間の許す限り回数を重ねることになりますね。

それで徐々に、あるいはスッパリと核になるアイデアを「選び」、それを提案するレベルにまで整えます。出演者のウラをとったり、カンプ作ったり・・ということです。その過程が「思いやり」。予算やらスケジュールやら競合回避やらで提案までに変更が余儀なくされる事もしばしば。

提案し、めでたく採用となった後も、クライアント側の立場からの希望や判断など、また各種の「わがまま→思いやり」があり・・・
その後もさらに変更があり、まあ何とか間に合うように着地、でしょうか。当初のアイデア通りになることは当然少ないです。それだけ丸められてもなお、個性が残るアイデアが思いつくと好いな、とは思うのですが・・・アイデアパーソンの道は厳しい。
それでも自分の「わがまま」を出し続ける、ということですね。
  (かとうまさはる)

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Q031:論文に考具を使うには?

Q:論文に考具を使うには?
初めてメールします。社会人大学院生です。46歳になってなかなか柔軟な発想が出来ず、論文作成に苦慮しています。そこで「考具」を購入したのですが、このような論文作成時にまず読むべきページはどこでしょうか。
 (大阪府 Tさん)

A:
論文も企画もアウトプットの形式が「文章かどうか」というだけで、やることは基本的には同じだと思います。まず「what」=イイタイコトは何か?
これは大・中・小とあって、大の下に中がいくつか、それぞれの中には小がぶら下がる。要するにコンテンツとしてのマップ、骨組みです(※)。

文章的に言えば「目次」となりますが、いきなり目次を書こうと意識すると
「目次としての文章表現=HOW」に頭が行ってしまうかもしれませんから注意。この辺は手書きメモなんかでも十分では。考具ということならマインドマップ/マンダラとか。そこまで固められたら後は調べるだけ、書くだけ! もちろんそれはそれで大変でしょうけども・・・。

論文は、文章の上手下手よりも「何が書いてあるか」だと個人的には思います。ということで、what=イイタイコトの大中小決め、が大切じゃないでしょうか?

※わたし自身はwhatが決まった、として書き始めてから「うーむ」となってwhatを変更することがよくあります。その行ったり来たりを涼とするかどうかは個性かと。ご参考になれば。
  (かとうまさはる)

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Q030:大学生です。どんなノートの取り方がいいでしょうか?

Q:大学生です。どんなノートの取り方がいいでしょうか?
ノートはルーズリーフを使用しています。新たにメモしたことを追加していけるのでよいと思っています。先生方はノートのほうがよいとおっしゃている方がいます。問題はノートの書き方です。板書されたものをそのまま写しているだけでは何もならないと思います。自ら重要と思ったことは周辺にメモはしています。最近他のホームページをみてマインドマップ方式がよいのではないかと思い始めてきました。しかし、最適なノートの書き方が未だわかりません。どのような書き方がよいのか、ご意見を聞かせて下さい。
  (Mさん)

A:
正直、どれがいいのか分かりません。
というか「どのやり方もMさんにピッタリの可能性がある」ということです。ノートの取り方、には絶対的な正解はないでしょう。で、古来から長年生き続けている方法や、何人かの"信奉者"がいるやり方にはそれぞれ優れたところがあると思います。

ただし、人によって「合う合わない」が必ずあります。スポーツの世界がまさにそうで、ゴルフなんかは数え切れないぐらいの「方法」がありますし、どれが一番と云うこともなくて、それぞれに価値がある=支持する人がいる、わけです。ゴルフスイングが人によって全く違うように、ノートの取り方も千差万別。よって、自分自身でこれは、というものを「選ぶ」しかないです。

探し方は以前に比べればかなり楽になっています。インターネットもあるし、雑誌やら本やらもたくさんありますから。自分の時間を使って、どれが良さそうなのかを探ってください。さらにベターなのは、「自分でやってみる」こと。マーケティングの世界では「お試し」は定番。向こうが買って欲しい場合は無償(または廉価)でお試しさせてくれますが
こちらが求めている場合は、それなりの「払い」が必要です。払うのは、お金か時間(手間)です。
最近痛感しているのですが、ここの「払い」をケチると自信を持って進んでいくことができないな、と思います。ベストな選択をした、という確信がないと・・後でグラグラゆらぎます。

アイデア、企画を考えるときもそうなのですが、考え尽くした後で選んだもの、には迷いがありません(ここまで考えて、出てこなかったら仕方ない、の潔い諦めも含めて)。大事なのは、「選ぶ」こと。大切な自分の時間とお金を少しだけは使って有力な「選択肢」を探し、そのなかから「これかな」を選んでください。もちろん、もしかしたらもっとよいノートの取り方に出会えるかも知れません。
いえ、きっと出会うでしょう。それは
1)もっといい方法が発明された
2)その方法に初めて出会った
3)自分のスキルが上がって、他の方法の方が合うようになった
のどれかでしょう。

さて、その後どうするか? 

答えは「お、こっちの方がいいや」と思えたら乗り換える。一番最初に「考え尽くした後に選んだ」のであれば、新しく出会ったやり方の良さがすぐに比較、
判断できるでしょうからその判断にも迷いがないはずです。単純に「新しいモノをあちらこちらしている」状態との違いを分かってもらえると嬉しいです。正解がないもの、に対する選択肢は本当に限りがありません。

かとうがやっている「ワークショップ考具」でも、30人強の参加者のみなさんが一つのお題に対して30ウン通りの企画にたどり着きます。ノートの取り方も同じ世界ですね。Mさんがいま何年生なのかか分かりませんが
学生さんの世界はまだ「正解がある」ことが多いので文章だけではうまくニュアンスが伝わらないかも知れませんが。
 (かとうまさはる)

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Q029:何を最初に考える?

Q:何を最初に考える?
私は現在開発部商品企画課に所属していますが、(はや2年が過ぎ)今までに思いついたアイデアと言えば、すべていままでに思いつかれている(考案されている)商品ばかりでした。正直頭打ちの状態にいます。どちらかというと、マーケティング(数値や理論)を基本として、ものごとを考えていくクセ(習性?)があり、どうしても何らかの理由付けがないと商品を企画できないところがありました。マーケティング(とくに数値)にとらわれすぎたあまり、思い切った発想(私的な表現をしますと、「おばちゃん」的発想とでも言いましょうか)を出せずにいた自分がいます。

企画とはマーケティングが先で、発想があと。または発想が先で、マーケティングがあとの両方の考え方があると思いますが、加藤さんはどのようにお考えでしょうか?
加藤さんの本に出合えて本当に嬉しく思います。少しは裏づけのない(マーケに基づかない)発想を出せるようになった自分がいます。
  (岐阜県 Oさん)

A:
まず、マーケティングの定義からスタートするべきかのかも知れません。
各センセイごとにいろんな定義がありますが、要するに「売れてナンボ」なんですよね。調査、数値、理論だけ、ではないはずです。メールでおっしゃっている「マーケティング」とは・・・データ、市場の原則、のような与件的条件または市場の現状のことだと判断して以下参ります。

与件が先か、アイデアが先か。
これはやり方の個性だと思います。
どっちでもよくて、結果として素敵なアイデア、行けそうな企画にたどり着けば万々歳。がわたしとしての主張なんですが、実施している「ワークショップ考具」などで拝見していますと、やはり与件を重視しすぎてその枠にがんじがらめ(って最近云わないですね)になってしまう方が多いような気がします。

「ワークショップ考具」では
1)ある程度与件を意識した上で
2)いったん離れてもらって、おバカアイデアを沢山考えてから
3)もう一度与件を思い出して、企画の核になるアイデアを選んでもらうスタイルを取っています。このスタイルを取る訳は、「心のハードル」を下げるためです。大概みなさん「心のハードル」が相当高いです。もっとチャンとしたことを書かないと・・と勝手にハードルを上げています(※)。いきなり企画を考えようとするのも同じですね。企画(のコア)は沢山あるアイデアから選ぶもの、です。当然選ぶのは出してから。それなのに最初っから企画を考えたらイカンのです。

それからワークショップでは「わがまま→思いやり」の順番をしつこいほど繰り返しています。思いやり、とは与件から始めてしまうこと。ここから始めてしまうとアイデアが飛びません。わがままが先、です。飛んでしまったアイデアをなんとか与件の枠に引き戻すやり方をした方が
楽しいアイデアを選び、企画化することができるんです。もうまったく裏付けのない発想をたくさん出し、その中から与件も考えても筋の良さそうなヤツを選び出し、あれこれ工夫し与件に合致させて「企画」にする、これです。

それに、いっくら裏付けがない、ったってそうそう与件からは外れません。ニンゲンの脳ってその辺はうまくできているみたいです。もっと「心のハードル」を下げて、ドカンと行っても大丈夫です。ホントに。
   (かとうまさはる)

※・・再度『考具』66p、96pあたりを見直してください。相当くだらないですよ。
   そんなのを20個ぐらい書き殴っていると、ポッと出てくるんです、アイデアが。

Q028:アイデアがボツにされる基準はなんですか?

Q:アイデアがボツにされる基準はなんですか?
人が人の発想を否定するということがありますが、私はそれは間違いだと思いますし、また、人の発想の仕方そのものを否定することはあってはならないことだと思っています。それでも作られた企画書(発想が詰まった)がボツにされることがよくあります。これは何をもって、ボツにされるのでしょうか?

例えば、メーカーなら、そこにマーケティングの要素が含まれていないために
(この場合、要素とは収支の予測などになると思いますが)、ボツにされることはあるかと思います。では、広告会社などの企業でアイデアがボツにされる基準(理由)というのは、何になるのでしょうか?
すでに過去に出されたアイデアがボツにされるのは分かりますが、アイデアパーソンが必死に考えたアイデアがボツにされる基準に疑問を持ちます。よろしければ教えていただけないでしょうか?
 (岐阜県・Mさん)

A:
どんな寛容な提案先(得意先)であっても100案もプレゼンテーションすることはちょっとあり得ません。
したがって、我々としての「お薦め」を整理、厳選して提案することになります。

選ぶ、ということは捨てること。当然判断基準があります。
その1は、「すでにどこかがやっている」。ご指摘にあった通りです。この点については「どこか」のレベルを判断することも大事。日本全国を市場としている有名どころの場合は、他業界のことであっても「すでに」と見なすこともあるでしょう。反対に、「他業界ではすでに、でも自業界では新しい」と判断できるケースもあります。

その2、「面白くない」。新しくても、つまらないものは確かに存在します。アイデアパーソンが必死に考えても面白くないアイデアは相当数あります。これは提案先が見てもやっぱりつまらないでしょうから、ボツです(※)。実際、面白いアイデアってなかなか出てきません。だからこそ量を沢山考えて、その中から「選ぶ」のです。自分自身のケースでは、20案出したら18から19はアカンです、残念ながら。

その3は「似合わない」。どんな商品や企業にも「らしさ」があります。その「らしさ」にマッチしないアイデアも、やっぱり厳しい。ハリウッドの超・ビッグタレントがギャラ100ドルだったとしても、起用してはいけない場合があるんですね。特に最近は誰もがブランディングを強く意識しています。
となれば自分自身、自社自身の「らしさ」はもっともっと大切にしないといけないのだと思います。

その4「目的にあってない」。そしてマーケティング目的/目標に合致するかどうか、もあります。
予算面、達成するべき成果面。新規顧客獲得がお題なのに、カスタマーサティスファクションしてもシカタナイ。アイデアを考えるときには、あっちこっち"暴発"していることが多々ありますから、
この辺のガイドラインで収束させていく必要があります。もちろん、そこで出たアイデアを別案件に活用する、は大アリです。

というわけで、必死になって考え出したアイデアたちはそのほとんどがNGを食らう運命です。でもそれでよいのです。そうやって厳しい試練を乗り越えてきたアイデアだからこそ、勢いやパワーを持ち、相手のハートを撃ち抜きます。さらに理屈的には・・ですが「好き嫌い」もあるかもしれません。そうした諸条件をなんとかクリアして、企画は初めて現実化されます。これが現実。

逆にですね、本当に良いアイデアが生まれたときにはすんなり決まったりするものです。ボツを怖がっていたら、アイデアパーソンにはなれません。どんどん出して、たくさんボツ。でもキラリと光るのが1つ2つ・・・。お互い頑張りましょう。
  (かとうまさはる)

※・・ただし自分(たち)と相手との「面白がり基準」が違うというパターンもありそうですが。  #html2(<a href="mailto:katokanji@nifty.com">■さらなるご質問は? メールはこちらまで。</a>) 

Q027:アイデアの「質」を上げるために心がけることは?

Q:アイデアの「質」を上げるために心がけることはありますでしょうか?
はじめまして。
「考具」を読ませていただき「すばらしい本にめぐり合えた」と思い、御礼を申し上げたくメールを打っております。特に私にとってありがたかったのは、考える上での「マインドセット(心の持ちよう)」と考える上での「ツール(道具立て)」の両方が書かれていた点です。前者だけですと「心構えはわかったけど実際どうするのさ?」となりますし、後者だけですと「この道具、切れ味は大したことないな」というきめ付けをして使うことをあきらめていたと思います。どうもありがとうございます。

「考具」を使った私なりの発見は以下の点でした。
発見1 とにかく集中してアイデアを30個考える、という具合に自分を強制すると、
アイデアの良さ・面白さはともかくとして「以前の自分だったらまず思いつかなかった」というアイデアは30個中、3つくらいは出てくる。
これは新しい発見でした。考えてみれば当たり前ですが、「頭を使い続ける」と今までとは違う発見ができる、ということですね。
これは新鮮な体験なので、新鮮さが薄れないうちに、習慣化していきたいと思っています(個人的には「アイデア道場」と呼んでます)。

発見2 思いついたアイデアは書き留めておこうと思うと、普段から「ふと」アイデアが出てくることが意識され、エンカレッジされるということです。今はまだメモする習慣が定着していないため、
「あ、さっきなんか思いついたのに忘れてしまった」なんていうのもいくつかありますが、根気強くアイデアを出す習慣づけをしていきたいと思っています。私自身は、普段は外資系の経営コンサルティング会社に勤めており、隔週でビジネススクールで「論理的思考」のクラスの講師をやっていますので、「考える」ということについて多少わかっているつもりでおりましたが、仕事面では「論理的に考える」みたいなことばかりを強調しすぎて、自分の自由な発想を勝手に却下していたな、
と反省しました(論理的に・・・ということばかりやってると、だんだんとアウトプットがつまらなくなっていくんですよね。「考具」を読んでその理由の一端がわかった気がします)。

さて、長い前置きですみません。一つご質問があります。
質問:アイデアの「質」を上げるために心がけることはありますでしょうか?

今の自分の状態は、「とにかくアイデアを30個考える」みたいなことを自分に強制することで、「面白いかどうかはともかく、今までよりはアイデアがたくさん出るようになった」ということだと思っています。ただ逆に、「つまらないアイデアを粗製濫造しているだけでは?」という素朴な疑問を感じるときもあります。
「面白い!」と思える自作のアイデアにはなかなか巡り合いません。アイデアの質を上げるためには、例えば「面白いアイデアがX個出るまでやめない」みたいな方法がよいのでしょうか?

「面白いと思うアイデアがないということは、アイデアの絶対数が足りない(量が質を規定する)」ということでアイデアの「ノルマ」を増やすべきなのでしょうか?
それとも「何がしか続けていけば、アイデアの質も上がってくる」というものでしょうか? 抽象的な質問ですみませんが、加藤さんの体験をお聞かせいただけるとありがたいです。
  (Kさん)

A:
理想を云えば、「面白いアイデア10個縛り!」などが好いと思いますが、そうしているといつまで経ってもプレゼンすらできません(笑)。
現実的には時間ギリギリまで考えたところから、最良(最適)だと判断できるアイデアを企画化していく事になると思います。先にも書きましたが、これじゃあなあ・・との思いを払拭できずにその日を迎えてしまうこともあるかも知れません。この問題については自分の打率目標をどこに置くか、がベンチマークになるでしょうね。もちろん10割・連戦先勝、と行きたいところですが現実はそれほど甘くはありませんよね。競合相手、そして自分自身に勝ったり負けたりなのが実際なのだと思います。

残念ながら仕事をしていると、毎日が試合・・ぐらいな感じです。キャンプを張ることもままなりません。
しかし数を大量にこなしていくうちに「当たり」は微妙に感じ取れるようになってくると思います。「これなら通るな」というカンです。
ただ最初から「当たり=ハイクオリティ」とは必ずしも云い切れません。

それから出てきたアイデアがそのまんま「ご採用」になることは割合少ないでしょう。アイデアの一部分、一欠片だけが面白い、という手応えがだんだんと出てくる感じです。でもそうしたらしめたもの。あとは組み合わせですから。とはいえ、練習(=アイデアの数を出すこと)を積んでいれば、
ある程度のクオリティを持つアイデアがポロッと、あるいはギリギリのところで出てくるようになると思います。いくつアイデアを出したらそうなるのか、は誰にも分かりません。またお題によって打率が大きく変動したりして・・・。課題は年々複雑になり、アイデアが求められるジャンルも広がる一方。
永遠に続く自分との戦い、です。
  (かとうまさはる) 

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Q026:企画を活かせる場がありません!

Q:企画を活かせる場がありません!
何度も読み返し、既存のアイデア本の中では一番だと思っています。現在アイデアマラソンを実行していて、今年の元旦から始め、まだまだプラスを保っている状態です。やはり、「考えること」って楽しいです。将来クリエイターやプランナーになりたいので贅沢に企画開発職ばかりを狙って就職活動をしましたが、結果、惨敗です。そして、いわゆるフリーターの身が確定しました。しかし、どんな会社も私の「企画書」という名目のエントリーシートでは書類を通してくれましたので、少し自信に繋がっています。

そこで、相談事のようになってしまいますが、質問があります。企画があるにしても、それを活かせる場、活かしてくれそうな場が無いんです。「そういったことを見つける努力をしてないだけ」と言われそうですが、もし良いアイデア、企画が浮かんで、実行したい、プレゼンしたい、
このアイデアはどうかと議論したいと思ったときに、どう行動していいか分からず、メールいたしました。漫画家や作家志望の場合は自分の作品を「持ち込み」という形で出版社へ行ったり、
コンクールという形がありますが、企画の場合はどうしたら良いのでしょうか。
  (Hさん)

A:
昔々の学生時代のころを思い出しました。学園祭のイベント渉外をやっていて、「企画」(と呼べないほど稚拙でしたが・・)を企業さんに売り込みに行ったことがあります。いま考えると、とってもお得な企画だった様な気がする・・(笑)。

持ち込み、に関しては相手が企業であれ大金持ちであれ「誰が何をすればいいのか」がハッキリと見えていることが大事じゃないでしょうか。出資すればいいのか、相談に乗ればいいのか。さらに云えば予算の出所はどこなのか、そしてリターン(金銭的なモノだけとは限りません)は何か。

アイデアが企画に落とし込まれていれば、
誰が何をすればいいのか=その企画を実現するために何が足りないのか、が割合はっきりしているはずです。

それが明確でないと、not my business。持ち込まれても「面白いけど自分には関係ない話」に聞こえてしまいます。持ち込み先についてはコネがあった方がスピード的に早い、のメリットはあると思いますが、企画そのものが好いのであれば、会ってくれないという事もないんじゃないかと思います。

いきなりクライアントに行っても好いでしょうし、実施する上でパートナーとなってくれそうな人(会社)でも。

ただし・・いきなりの売り込むですと正直面倒がられると思います。このハードルを越える/くぐり抜けるための一番の近道は書物/メルマガからヒントを得ることでしょう。中小企業の方々向けのマーケティング関係、あるいはいわゆるセールスマン向けに書かれた良書&良メルマガが相当役立ちます。ついでながら、同じような課題を抱えている全ての人がHさんの話に耳を傾けてくれることは絶対にありません。当然相性やらタイミングやら、いろいろあります。ある程度数を打たないとそりゃ、当たりません。でもできるだけ「筋のいい相手」を絞り込むやり方はあります。上記の様な良書には「集客→セールス→CSのサイクルをどう仕組み化するか」が書かれています。
詳しくはそちらに譲りますが、ぜひぜひ・・ぜひ、参考にしてください。
 (かとうまさはる)

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