Q076:少人数グループワークにおいてもディレクターは必要?

Q:
大学生です。
課題をグループワークでこなしていますが、4人編成で、リーダーを決めろという指示がなかったのでリーダーはいません。毎週みんなでアイデアを出してみんなで決めているという状態です。
黙り込むような状況があったら、誰かが話を進行しなければならない。そうなったら「やらなきゃ!」って思うんですが、そうなると私の立場は曖昧になり、『自分が今仕切るべきなのかプランを提供するべきなのか』が分からなくなってしまいます。
4人という少人数のグループワークにおいて、アイデアをなるべく多く出すために全員がプランナーになってグワークを進めてきたのですが、やはりディレクターは必要なのでしょうか!?
(東京都:Hさん)

A:
まずは3種類に分けてみます。

1)ディレクター
2)ファシリテーター
3)仕切り役

ディレクター(D)として機能するためには、周囲から「この人はDだ」と認められる必要があります。その権威付けは、職制上(など公式に)決まっている場合。あるいはその実力などをして、の場合。この路線でゆくならばメンバーが「それしかない」と自然に思うような、よきアイデアを出しまくる。その積み重ねが実は最短距離でしょう。

プロの世界もそうで、「自称D」は相手にされません。その人なりの「代表作」がありますね、やはり。そこまでいくと、自分のアイデアを選ぶかどうかは別として決める権限、が付いてくるわけです。

ちなみにこの状態は「性格柄」獲得するものではありません。アイデア・企画アウトプットの結果。
リーダーとディレクターは似て非なるもの、と思います。ただ、「メンバーにアイデアを出させる」ことができるかどうかは別問題。仕事ではないとなると、いわゆるモチベーションやら何やら・・が引っ掛かってきます。

続いてファシになるケース。このケースはアイデアが優れている必要はありません(失礼!)。それよりも、チームを前に進ませるスキルがあるかどうか、です。ヒントは『アイデア会議』のゴールデンルール2,発言と発言者とを分けること。アイデアだけを議論できる物理的環境を整えてあげるとよいです。ファシリテーションのツールと対人関係的なスキルとの組み合わせが吉。自分がファシリテーターになる「期間」ですが、一番よいのはもちろん始めから終わりまで。

しかしそれだと「アイデアパーソン・自分」としては詰まらないので、時間を分けて個人作業タイム=アイデアパーソン、議論=ファシの使い分けでしょうか。自分のアイデアが選ばれない可能性もありますがそこは実力勝負、と考えてみてはいかがでしょうか。発言者と切り離されたいいアイデアはちゃんと選ばれると思います。

Dでもファシでもないのが3)の仕切り役です。仕切る、とはどんな行動/言動をすることなのか。またそこまでの背景はどうだったのか?
を振り返ってみると、その違い=「仕切れない理由」が分かるのでは。それこそ人格的/性格的なもので仕切ってきた人にとってはアイデアを「出させる」「議論させる」というプロセスデザイン/マネジメントは六つかしいでしょう。
  (かとうまさはる)

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