■notes047 敷地から自由になる。

ミース・ファン・デル・ローエに関する本を読みました。

いろいろと「なるほど・・」があったのですがその中でも彼の代表作の一つである「860レークショア・ドライヴ・アパート」がツインタワーであった(※)理由を高山正實さんは「建築を敷地から切り離して独立させることだったと思う」と。さらには
「建築はもはや土地に従属した不動産ではなく、工業製品になろうとしてるのだ」。これが一番のなるほど! でした。与えられた条件を「目一杯に使う」ことに捕らわれているのではないか。あえて敷地を「捨てる」ことで得られるアイデアがある。与件に縛られない、と唱えているだけでは分からないツボを教えてもらった感じ。

ちなみに「860」は当初ミースが考えていた20階では採算が取れないという理由で26階になったとのこと。こんなエピソードにも「アイデアが思いやられて企画になる」のが感じられて素敵でした。

※・・敷地目一杯には建物が立っておらず、土地利用視点からは効率は悪い
   今でこそ公開空地を取る事は普通ですが、当時は・・だったのでしょう。