Q028:アイデアがボツにされる基準はなんですか?

Q:アイデアがボツにされる基準はなんですか?
人が人の発想を否定するということがありますが、私はそれは間違いだと思いますし、また、人の発想の仕方そのものを否定することはあってはならないことだと思っています。それでも作られた企画書(発想が詰まった)がボツにされることがよくあります。これは何をもって、ボツにされるのでしょうか?

例えば、メーカーなら、そこにマーケティングの要素が含まれていないために
(この場合、要素とは収支の予測などになると思いますが)、ボツにされることはあるかと思います。では、広告会社などの企業でアイデアがボツにされる基準(理由)というのは、何になるのでしょうか?
すでに過去に出されたアイデアがボツにされるのは分かりますが、アイデアパーソンが必死に考えたアイデアがボツにされる基準に疑問を持ちます。よろしければ教えていただけないでしょうか?
 (岐阜県・Mさん)

A:
どんな寛容な提案先(得意先)であっても100案もプレゼンテーションすることはちょっとあり得ません。
したがって、我々としての「お薦め」を整理、厳選して提案することになります。

選ぶ、ということは捨てること。当然判断基準があります。
その1は、「すでにどこかがやっている」。ご指摘にあった通りです。この点については「どこか」のレベルを判断することも大事。日本全国を市場としている有名どころの場合は、他業界のことであっても「すでに」と見なすこともあるでしょう。反対に、「他業界ではすでに、でも自業界では新しい」と判断できるケースもあります。

その2、「面白くない」。新しくても、つまらないものは確かに存在します。アイデアパーソンが必死に考えても面白くないアイデアは相当数あります。これは提案先が見てもやっぱりつまらないでしょうから、ボツです(※)。実際、面白いアイデアってなかなか出てきません。だからこそ量を沢山考えて、その中から「選ぶ」のです。自分自身のケースでは、20案出したら18から19はアカンです、残念ながら。

その3は「似合わない」。どんな商品や企業にも「らしさ」があります。その「らしさ」にマッチしないアイデアも、やっぱり厳しい。ハリウッドの超・ビッグタレントがギャラ100ドルだったとしても、起用してはいけない場合があるんですね。特に最近は誰もがブランディングを強く意識しています。
となれば自分自身、自社自身の「らしさ」はもっともっと大切にしないといけないのだと思います。

その4「目的にあってない」。そしてマーケティング目的/目標に合致するかどうか、もあります。
予算面、達成するべき成果面。新規顧客獲得がお題なのに、カスタマーサティスファクションしてもシカタナイ。アイデアを考えるときには、あっちこっち"暴発"していることが多々ありますから、
この辺のガイドラインで収束させていく必要があります。もちろん、そこで出たアイデアを別案件に活用する、は大アリです。

というわけで、必死になって考え出したアイデアたちはそのほとんどがNGを食らう運命です。でもそれでよいのです。そうやって厳しい試練を乗り越えてきたアイデアだからこそ、勢いやパワーを持ち、相手のハートを撃ち抜きます。さらに理屈的には・・ですが「好き嫌い」もあるかもしれません。そうした諸条件をなんとかクリアして、企画は初めて現実化されます。これが現実。

逆にですね、本当に良いアイデアが生まれたときにはすんなり決まったりするものです。ボツを怖がっていたら、アイデアパーソンにはなれません。どんどん出して、たくさんボツ。でもキラリと光るのが1つ2つ・・・。お互い頑張りましょう。
  (かとうまさはる)

※・・ただし自分(たち)と相手との「面白がり基準」が違うというパターンもありそうですが。  #html2(<a href="mailto:katokanji@nifty.com">■さらなるご質問は? メールはこちらまで。</a>)