■notes028 UK探訪記 第2日目。

最初のマジメな活動日である2日目には、テート・モダンという美術館を訪問。
ここが一番見たかったところ。マーク・ロスコの部屋、があるのです。

千葉県の川村記念美術館にあるロスコ部屋と連動しているとのこと。ワクワクして出かけました。それはそれで感動したのですが、その隣の部屋で「やられた感」をもらいました。部屋の四面を、向かい合わせの2面を対にしての構成。マーク・ロスコの明るめの1枚の向かい側にモリス・ルイス。これは長方形の短辺。そして長編側には、モネの睡蓮に、ジュネス・オリツスキーを「対決」させていました。お伝えしたいのはそれぞれの絵が素晴らしいかどうかではなく(もちろん素晴らしいのですが)、そういう構成を施した学芸員の編集技の素晴らしさです。ロスコとルイス、モネとオリツスキー。似ているのだけれども、違う表現になっています。

この対比に気づく展示構成が、とても感慨深い。作家によってアプローチがまったく異なるのか・・というアウトプットの多様性に驚きました。美術館(展)というとついついアーティスト名や制作された年代で括られがちですが、それでは発見できないことが沢山あるんですね。しかもその「発見できた新しさ」はアートのプロフェッショナルである学芸員でないと、現実化=企画にできない。

その展示室の中で、東京は根津にある、とある書店さんを思い出しました。こちらも作家別の陳列をほぼ無視されていて、いわゆるテーマでまとめています。とても企画性があるんです。具体的には、並んだ本の背の高さが凸凹になってます。本屋によく行っている身としては、これは非常に斬新。初めて見たときには本当にビックリしました。書店員さんの編集の技、がそこにはあって、当然受け手であるお客にビンビン伝わってきます。

それと同じような編集の技でできた現代美術の展示室。目的があって、作品を集めてくる、選ぶというプロセス、苦しいけども愉しかったんだろうなあ・・とちょっと悔しい気持ちがしました。