Q025:マンダラートの正しい使い方は?

Q:マンダラートの正しい使い方は?
「考具」を仕事のバイブルとして活用しています。「質問応答の時間」を利用してどうしてもお聞きしたいことがありますのでご質問させていただきます
「考具」その9:マンダラートについてお聞きします。P110にありますとおり、アイデアを出したいテーマを真ん中にもってきて、そのまわりの8つのセルを埋めていくことはよくわかりました。

ただ作業を進めていくうえで、例えば、真ん中のテーマについて周りのセルを埋める際にそもそもマンダラートを使用することになった理由を念頭において埋めていくことが最も良い方法なのでしょうか? 具体的に申しますと、例えばP110ではマンダラートを使用することになった理由は「新商品の企画」をするためです。この「新商品の企画」を念頭においてマグカップに関する周りのセル埋めを進めていくのかということです。なぜ? このようなことをお聞きするのかと申しますと、マンダラートを使用する理由を考えず(念頭におかず)に、ただテーマだけを見て(使用理由を考えずに)セルを埋めていくことは比較的簡単ではないかと考えます。例えば先の「マグカップ」の場合、「新商品の企画」ということをそっちのけで
ただマグカップに関することだけでセルを埋めていくことは私にとっては簡単に思えます。ただし、その場合、「新商品の企画」に関係のない事柄も出てくるので
やはりセルを埋める際はマンダラートを使用する理由を念頭においてセルを埋めていくことが必要なのではないかと思っております。その10:マインドマップの進め方についても同じことが言えるのではないかと思います。
長々と書きましたが、マンダラートの正しい使用方法についてご回答いただきますようお願いいたします。
 (Mさん)

A:
正直なところ、かとうも「正しいマンダラート使い」としてはやや落第気味ですので回答しちゃっていいのだろうか、と悩みつつ・・より実践的な使用シーンでの個人的体験をベースにお話しします。

あまり「正しい/正しくない」にとらわれすぎていると、よろしくないと思います。アイデアパーソンとしては「いいアイデアが出た/出ない」その結果にこだわりたいのです。マンダラしているところが生中継される訳ではありませんから、少々間違っていたって問題ありません。「新商品の企画に関係ないこと」がマンダラに乗っかっていてもOKです。そもそもマンダラに拡げていくのは「組み合わせるための要素出し」の部分が大きいのですからして、マグカップに関してMさんが知っているありとあらゆる事が列挙される方が、お得ですよね? 脳裏の記憶を引きずり出して、残らずプリントアウトするような感覚です。その中から新商品のヒントになるピースが見つかります。
基本に立ち返り、原則を確認すると「アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもない」のでした。

また『考具』でも触れましたが、知っていることを書き出しているつもりが、いつの間にアイデアを思いついている・・・ように、頭の働き方はいい加減です。そのミックス(移行)は1枚のマンダラの中でも起こりえます。
そんないい加減さを受け入れてみてください。およびご心配の「使用する理由を念頭におく」件ですが、
スタート時に目指すゴールが新商品企画であることが分かっていたら、脱線していてもちゃんと帰ってきます。

気になるようでしたら、
1)○○について知っていることをとにかくマンダラで書き出す時間
 をつくってから、
2)書き出したものを眺めながら、アイデア(もどき、を含む)を書く時間
 に入ってみてはどうでしょう。としても、1)の最中にアイデアが出てきたり、2)の間にふと1)の不足分を思い出したりするでしょう。それも仲間はずれにせず、また規定の時間に思い出さなかった自分を責めたりせず、「お、ラッキー!」でメモしてあげてください。
ちなみに 0)として、「どんな新商品が売れそうなのか」を参考までにやってみると、
1)や2)に広がりが出るかも知れませんね。「何を考えるのか」=クエスチョンを固めることが、実は問題解決のキモだったりします。

0)を徹底的に突き詰め、考えるべき領域を絞り込んでから具体的な商品企画に入るのを戦略的だとする考え方も多いのですが、偶然が発見を呼ぶ、の事実もまた確かにあって。0)を参考までに、としたのはこの理由からです。絞った方がいいこともあるし、そうでないこともあるし。まことアイデアとか企画を考えるのは六つかしいです。
このあたりの使い分けができたら、相当のマンダラート使いなんでしょうね。
  (かとうまさはる) 

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