Q021:アイデアを企画書に収束させるには?

Q:アイデアを企画書に収束させるには?
マインドマップ、マンダラートなどの「考具」を使って
ゾロゾロと目の前に出てきたアイデアを企画書に仕上げる、「よい」方法を教えてください。『考具』を読む限り、かとうさんは軽々とアイデアを企画書にされている
ように思えるのですが、やはりこの段階では大変なご苦労があるのでしょうか。
 (大阪府 Yさん)

A:
まず最初に確認を。
「企画」と「企画書」とは全く別のものです。
企画そのもののカタチ(輪郭)がある程度自分自身でミエていないと、つくった企画書はフニャフニャです。企画のカタチがあるかどうかを確かめるために、企画者である自分にアレヤコレヤと質問をしてみてください。「ここ、どうなるんだろう」「いつ、誰がやるんだろう?」・・企画があやふやだと、答えられません。基本的な5Wですら、答えられないことが多いのです。このときには「質問者」としてその企画を受け取る人、または実施をお手伝いする人になりきってみてください。会社なら上司、編集者なら取材を担当してもらうライター、店長さんなら部下になってみて、質問をしてみる。イベントだったら参加者もしくは運営アルバイトスタッフという視点もいいです。

こうした企画を受け取る側から質問していくと、企画する側からでは見落としがちな盲点に気が付きます。この過程を『考具』の文中ではフィージビリティスタディと表現しましたが、言い換えればシミュレーションです。予想すること、想像することです。ここをすっ飛ばしてしまっていきなり企画「書」を書き出すとどうなるか? 抽象的なコンセプトにとどまるか、気持ちはいいんだけど、中身のない記述(文書)になってしまいます。

企画、はまだこの世の中に出現していないプロダクツや出来事ですから、できる限り細かく想像してから伝えないと、誰にも正しく掴んでもらえません。そしてきちんと想像できたものは、より具体的なカタチに変換することができます
いわゆる完成予想図、ってやつです。「タイトル」「5W1H」「ビジュアライズ」、そして総合した「1枚企画書(メモ)」というのがそれ。あるシーン一つとっても、5W1Hが想像できなければ写真撮影は不可能なんです。企画書にどこまで書き込むのか、はまた別の問題ではありますが、「ここはどうなっているの?」の質問には答えられる。そこまでの筋道が付いてから、企画書を書き始めるべきなんじゃないか、と思う次第です。
結論。
アイデアが企画になってから、企画書を書くんです!

  (かとうまさはる) 

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