■notes019 現代アートと自分の企画を重ねてみると・・の戦略性・考。

仕事でアメリカに出張に行った空き時間を使って、MOMAを見てきました。

現在は建物自体が立て直し中でクイーンズでの仮オープン状態。展示点数もさほどではないのですが、いやあ、ありますね。印象派から現代アートまでが本当に目の前にありました。館内を行きつ戻りつしていてハッと気づきました。現代アートは「戦略的なアート」なんですたぶん(※)。というのは・・・現代アートは表現テクニックへのこだわりもさることながら
コンセプトが重視されている、と感じました。

そして再現性が非常に高いものが多い。繰り返し流すことのできる映像作品であったり
プリントが可能であるフォトグラフィであったり、移築可能なインスタレーションであったり。思うに現代アートにとっては表現テクニックだけでなく、企画としてのコンセプトが作品にとって重要なのです。誤解を恐れずに言い切ってしまえば「戦略的」。それに比べて、伝統的な絵画はあくまでも「一点もの」。企画性は実は弱かったりするのだなあ、と気が付きました。もちろん、写真やポスターなどの形で広範に情報化がされていますが、製作時点での企画性、という意味において、です。そしてコンセプトがはっきりしていて、再現性の高いものとは、非常に現代的、ビジネス的なアウトプットです。マス・プロダクション的な考え方につながっていきます。なるほどなあ・・と思い、現代アートはやはり20世紀に生まれるべくして生まれたことを実感しました。これは題材が実社会のものであるから、というのとは少々違う視点です。

で、自分の仕事のアウトプットに思いが行って。自分のアイデア、企画に
1)再現に耐えうるだけの企画性、コンセプトがあるか?
あるいは
2)一点もの≒ライブなアウトプットとしてのパワーがあるか?
と問いかけることをしていく1年でありたいな、と背筋が伸びた次第です。かとうも「人の記憶に残る仕事」を実現したいと思います。2004年が、みなさんのアイデアが爆発して収まりのつかない年になりますように!

※「現代アートはワカラン」という方、
  ぜひ西岡文彦さんの『私だけがいえる簡単すぎる名画鑑賞術』 (講談社SOPHIA BOOKS)を。
  わたしはこれで、開眼しました。