Q:011 どうやって現場を取材する?

Q:どうやって現場を取材する?

(前略)
ところで質問なのですが考具その6の"臨時新聞記者"で臨時の「新聞記者」になって、現場に行き取材をするという箇所なのですが。
私も現場に行って、取材をすることは大事であることは分かるのですが、新規事業を開発するために現場に取材することって、言うなれば既存事業の方にお話に伺うことですよね。

既存事業の人にしてみたら、ライバル会社になるかもしれない人にそう簡単にあれこれ教えてくれないのですが。
例えば、広告事業を新規事業として検討する時に、既存の広告会社にお話を聞きに行っても教えてくれないと思うのです。
そういう場合、何か現場を知るための極意みたいなのはありますでしょうか?
(熊本のSさん)

A:
取材の妙。確かに六つかしいです。
決定版のゴールデンルールはないと思います。
新聞記者さんが事件取材で疑惑の渦中にいる本人へコメントを取りに行くのは「取材の最後」である、と聞いたことがあります。
それまでに既存情報や周辺の取材を行い、自らの仮説や、聞くべき質問のポイントを絞り込んでから、本人のところに行く。
長々とした返事ではなく、自分の仮説を「・・ですね?」とぶつけて、YES/NOだけを聞く。そんなイメージ。

なので既存事業のライバルからあれこれ全てを聞くのではなく、ひとつか二つを絞って聞く、なんてのはどうでしょうか。
オープンになっている情報からも得るもの/自分や自社が知らなかったことも多いと思うのです。

また、他の現場から自分が必要としている本質的な情報が得られることはありませんか? 自社にとっての「新しい」が他業態にゴロゴロしていることは結構あるはずです。脇見する視点もお持ちください。

斉藤孝さんの『質問力−話し上手はここがちがう』(筑摩書房)には、優れたインタビューのケーススタディが載っています。
取材力をつけよう、と思われる方、ぜひ参考にしてください。
(かとうまさはる)