Q005:「絞る」がうまくいきません!

Q:
ご紹介なさっている「マンダラート」や「マインドマップ」などで展開はできるのですが、その後の「絞る」の段階が未だにうまくいきません。元々メモを頻繁に取るほうで、アイディアの羅列などはスグに出てきます。それを拡げて拡げて・・・どこまでも行ってしまったっきり帰ってきません(笑)。

収束の方法として、4章で取り上げられている「5W1H」は理解実践はできるのですが、その先に進まず頭の中はグルグル回転してしまいます。(中略)

「考具」では「拡げる」3章と「まとめる」4章とではだいぶボリュームが違っています。ぜひ次回では4章の部分をもっと詳しくご紹介していただきたいと切に願っております。
  (Y葉さん)

A:
むむむ。よーく分かります、そのご質問。
実は、かとうも「まとめる」の苦手です(笑)
それが、原稿のボリュームにいみじくも現れていますね・・(再笑)

とは云いながらも最初は「拡げまくること」が必要になるので、まずは展開を重視した構成にしました。拡げられないと、片づけられません。
・・・と考えると、ある意味で「贅沢な悩み」とも云えるでしょうか?

さて、お問い合わせの「まとめる」です。おそらくご質問には2種類の「まとめる」が含まれていると拝察します。
1)アイデアを企画にまとめる =後半部分(4章問題)。
2)いくつか出てきた企画(アイデア)を取捨選択する =前半部分。

今回は 2)を行きます。1)は時間ください(苦手分野です)。多分Y葉さんは、生まれてきたアイデアをなんとか生かそう生かそうとされているのではないでしょうか。それ、もったいないのですが・・諦めませんか。しっくりこないアイデアは捨ててください。または次回まで取っておきましょう。かとうの実際の仕事上では明文化されていない基準と、さまざまな制限があるので半ば自動的に取り纏められていくことが多いです。その課程では、生まれてきたアイデアたちはバッサバッサと捨てられてしまいます。

「1アイデア1枚シート」がたくさん並んでいるテーブルを想像してください。テーブルを囲んでの打ち合わせ中に「これはないね」と次々と裏返しにされてゆくのです。反対にアリそうなアイデアは、表のまま少し離れた場所に"生き残り"ます。そして生き残ったアイデアを軸にして、「これとこれ、くっつかないかな?」「見てたらこんなの(新しく)思いついたぜ」
・・とさらに膨れつつ、整理されて「こんな感じだね」と打ち合わせメンバーの合意を経てまとまることになります。アイデアを絞りながら、提案全体の切り口を見つけ出していく感覚もあります。その際の基準・制限とは
・期間
・予算
・現実度
・得意先にとっての魅力度
・組み合わせの妙というか流れ ←一連の企画群としてのまとまり
 などなど。

基準については「コモン・センス」。必ずしも数値的な判断ではありません。なんとなく・・を含めて関わっている人間(自分だけ、を含めて)の合意が得られる感じです。その合意できた基準をコトバにしてみると、それがコンセプトであり、切り口。アイデア先行で一見爆発しまくっていても、最終的には「まとめ」というか
「くくり」「流れの集約」となるようなコトバやフレーズを見つけ出すことができるのではないでしょうか? アイデアが先、コンセプト/切り口の発見が後、のやり方です。それでも最初に抱いていた問題意識が大はずれでない限り、コンセプトワードの抽出を最後に持ってきても大丈夫なケースが多いと思います。すでにアイデアを拡げることが普通になってきているなら、その長所を生かして、「まとめは後で考える」「まとめるときは捨てる捨てる捨てる」のやり方をされてみてはどうでしょうか?

(付記)もちろん、コンセプトを先に絞り込んでからアイデア(企画)を探していくやり方もあります。
その場合はコンセプト候補を拡げてから、絞り込む課程が必要になるでしょう。どっちがいいのか? どっちもありですね。やりかたの選択は、自分の場合はとってもいい加減です。暗黙知の領分なんでしょうか。この辺を「決めうち」できないところは面はゆいのですが・・・。
   (かとうまさはる) 

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