■notes012 アイデアと発言者を切り離す

ってどういうことでしょうか?
前回アップしたワークショップ研修でのもう一つの「気づき」です。

研修後、数回試してみてその効果のほどを実感できました。通常タイプの会議・打ち合わせでは、発言している人に視線が集まります。これは「誰が話をしているのか」が分かる、つまり「発言内容(アイデア)と発言者が一体化」している状態。この場合、発言内容にコメントすることが、発言者(の人格)にむかってコメントする、と取られることになりがちです。ほめる場合はいいのですが、
修正を加えたり、疑問を呈したりするのは結構六つかしい。企業(や参加者間)の文化にもよりますが、年齢や役職が上の人には・・な状況です。思い当たりますよね?

そこで、
「物理的に」発言そのものと発言者とを切り離してみる。具体的には、ホワイトボードに書く。模造紙に書く。A4の紙に書く。ポストイットに書く。書いたら発言者を含めた参加者全員が見られるように、壁やボードに置いてしまうのです。書く作業を書記の役割の人(発言者以外の人)がやると一層効果的ですが、そうでなくともまず大丈夫。PC全盛期のいま、個人の筆跡なんて誰も覚えてません。この時点で
「発言者を見ずに発言だけを見る」物理的なシチュエーションができます。

するとあら不思議。発言内容だけを真摯に見られるし、検討できるんです。ホントです。もともとの発言者も自分の発言そのものを冷静に見ることができるし、その他の人たちは、発言者にこだわることなく、あーだこーだと意見を云える。カタチから入る、のはカッコつけの様にも思えるのですが、実は会議や打ち合わせを「デザイン」している。打ち合わせの流れが、そのデザインによって導かれていくことがあるんです。ホワイトボードを使うことのベネフィットはまだありますが、会議を意義ある場所にする方法としてはこの機能が一番かも? と思ってます。かとう自身、ホワイドボードのない部屋での打ち合わせは極力回避中です。アイデアと発言者を「物理的に切り離す」技。みなさんも3回ぐらい、お試しあれ。ほほお・・なるほどね、という感じで効果を実感できるはずです。